基準

 お掃除をしてきれいになると清々しいですね!皆様お元気にされていますか。黒沢清監督の映画『スパイの妻』ご存知でしょうか。監督はホラー映画の巨匠なのですが、こちらはジャンルとしては歴史物の、第二次世界大戦を背景に夫婦の騙し合いを描いたサスペンスです。高橋一生さん演じる夫の行動原理は正義で、蒼井優さん演じる妻の原動力は夫への愛情です。正義も愛も、過剰になるとホラーかもしれませんね。「合気とは万和合の力なり たゆまずみがけ道の人々」とあります。和と愛の武道精神を旨とし、心身の練磨錬成を通じて至誠の人へと導くことを目指す「行」の道という事でしょうか。お稽古は体を使って行いますが、掃除ひとつとっても、どう振る舞うのかを決めるのは自分自身ですから、広い意味では行のチャンスは至る所にありそうですね。アメリカではワクチン接種推奨の為、接種すればドーナツを1ヶ月間毎日1つもらえるとか、集団接種会場で地ビールを飲める等のインセンティブがあるそうです。しかし見返りを求めて何かをされるのは、ちょっと怖いですね。世俗の価値にとらわれず、寵辱に一喜一憂せず、フラットに生きるには。見方によっては、今曲がっているからこそ真直ぐに伸びることができる、とも言えましょうか。植物のようなしなやかさを心にも体にも持つことができれば…。そんな、雨上がりの空です。

7月8日の稽古内容 ご指導:門川師範

体の転換、受け身の練習、①逆半身片手持ち角落とし、②転換四方投げ(裏)、③(体の変更)入り身投げ、④二教からの回転投げ、⑤座って四教 など

①角落としも色々やり方があるが、今回は、相手がひとつになって持ちに来るのを横へずらさずに、そのまま(相手の中心に)返す。

・何が正しいのか。前でやっていることを真似たら良いのか。相手が倒れたら良しとするのか。倒れなくても方向性は合っているのか。(常に誰かが側にいて言ってくれるわけではないため、自分で判断できるように)基準を持つ。それには、相手の動きを見る。人間の体はバランスを取ろうとする為、腕で引っ張ると体は逆方向に残る。自分が動かしたい方へ相手の体が動いているのか。

③入り身投げ…自分だけが先に行くのではなく、相手が先になるようにする。

④腕が取れないように引っ掛けて絡ませる。

⑤相手の腕を自分の中心でふりかぶってふりおろす。相手は吊り上がる。

➡合気ガールより:自分は今、合ってるの?と疑問に思い始めたら、もう形だけ気になってしまうので、もったいないですものね…。

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