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合わせる

 夕立のあとに爽やかな風が吹く…梅雨入り前の心地良い気候ですね。皆様お変わりありませんでしょうか。細戈千足(くわしほこちたる)の国より愛をこめてお送り致します。立派な武器がたくさんある、というのは、必ずしも戦闘に用いる器具のみを指す訳ではなく、有効な長所や方法が多くありますよと理解してみましょう。初段を取る頃には一通りのことはしていますから、初めて見る技や動きはそんなに無い筈ですよね。しかし、何を目的にしているのかを置き去りにするために、思い思いの形をなぞるという勿体ない事態になってしまい…。面目ないことです。受けで感じてどうにか修正できる場合は良いのですが(補助輪)、そうでない場合はもう帰宅後に嗚呼…って言うてる場合か!流されずに、体の記憶を信じてあげなくちゃ。 5月26日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③横面打ちおさえ込み、④入り身投げ、⑤四方投げ(裏)、⑥(外転換)小手返し、⑦(二度打ち)側面入り身投げ、⑧座り技呼吸法 など ・横面打ちの届かないところへ捌く(体を開く)。最初に構えた時、反対側の腰に当たらない位置にいるのか。 ・相手の打つのに合わせて(切り下ろすように)する。打ち込みの軌道は円を描いている。常に方向が変わっていく。相手の打っていく方向と自分の行かせたい方向が一致するところ。打ち終わってから引っ張るのではない。動きの先頭で合わせる。 ③相手が自分の足元に来るようにする。 ④相手の背中が見えるようにする。相手の前にいない。 ⑥相手の反対側の肩を目がける。 ⑦外転換から更に一歩下げて相手と間をとる。技をするときは下げない。 ➡合気ガールより:ちなみに…本日(5/28)は自主稽古でした。みっちり復習の機会を持つのも良いですね。武道センターで土曜のお稽古がない時は、東山いきいき市民活動センターで自主稽古があります。皆様是非ご参加下さいね。勿論、稽古日数にカウントされますよ~!

振りかぶって振り下ろす

 紫陽花が咲きました。日増しに夏が近づいて来るのを感じます。皆様ご機嫌いかがでしょうか。近頃はビジター稽古の方もお見えになって嬉しい限りです。7月には夏の特別講習会が楽しみですね。感染症対策を行えば良しとなり、他の道場の方と交流する機会も増えて参りました。他所様からすれば、私たちは「武道センター道場の門人」として見られます。更に外へ赴けば「大阪合気会」と見られることもありましょう。何処に行っても恥ずかしくないように、日々の稽古に励んで心身を鍛えねばなりませんね。また、我儘なふるまいなどがないよう互いに戒め合い、不覚をさとし、人様の言うことを聞く耳を持ちたいものです。 5月23日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち転換呼吸投げ、③呼吸法/四方投げ(裏)、④相半身片手持ち四方投げ、⑤相半身片手持ち/正面打ち一教おさえ込み、⑥胸持ち二教おさえ込み、⑦(内転換)入り身投げ、⑧突き小手返し、⑨座り技呼吸法、 背伸びの運動 など ・隙を埋める。捉える。振れる。 ③転換をしっかりする。体を開くが、足が動くまで手はそのまま。または手が動くまで足はそのまま。例えば刀を抜くとき右手と左手は違う動きをしている。そこに腰があるだけ。 ・振りかぶって振り下ろす。体全体の力で。 ⑤相手との状態によっては、振りかぶって振り下ろすだけでなく、撫でるように(掌~手指でつながっていれば) ⑥捉える+開く→らせん ・吸収する。足踏みはやさしく、腰は沈む。高低。 ⑦末端だけ動かそうとしない。(中から) ⑧相手の引き出しから引き出す。 ・同じ技でも色々なことをこれまでしている。どれをやっているのか見えるようになるとよい。 ➡合気ガールより:執着しているものを手放し、空っぽにして、なりきる。毎回それをする。言葉でなくとも感じる。…などなど。

全体の力

 青葉若葉に映る陽の光が眩いばかりです。暑くなりましたね。皆様お元気ですか。江戸時代初期の禅僧沢庵和尚が『不動智神妙録』の中で教えて下さっていますが、さて、心を何処に置きましょう。心がとらわれると切られてしまいますね。どこにも置かないでいればどこにでもいける。偏らず全体に行き渡らせることができると言えます。そういうことを最初は意識してやるのですが、意識して稽古していれば、最終的には意識せずとも体が動いているようになるという訳です。…これは、体で分かっている前提の話ですよね。やっているつもりで全然違うことをしていたら…。稽古しないことには始まりませんが、何を稽古するのかというシビアな問題があります。体も心も中心が大事というお話…。 5月21日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②諸手持ち(転換)呼吸法/入り身投げ、③呼吸投げ(角落とし)、④相半身片手持ち(転換)入り身投げ、⑤一教おさえ込み、⑥呼吸投げ、⑦胸持ち(転換)四方投げ、⑧一教からの回転投げ、⑨諸手持ち四方投げ(裏)、⑩逆半身片手持ち呼吸投げ、⑪座技呼吸法 など ・体を開く。上段/下段。どちらでもいけるように。 ④(内小手で誘って返す。指先から撫でるように一体となる) ・抜いて振れる間をとる。 ⑤左右のバランス。体の使い方。 ⑥(持ちに来るのに合わせて)きり下ろす+入り身 ⑦ ④を胸持ちでする。 ⑨グッと持たれていかない→補う。もう片方の手を下から添えて振りかぶる。 ・全体の力。肚からスーッと出す。土台。 ➡合気ガールより:結ぶ。コンタクトする。

意識して連動

 天狗のうちわでお馴染みヤツデの新葉が輝いています。気付けばもう二十日過ぎ…。夏日が続いていますね。皆様ご自愛くださいませ。大相撲五月場所が佳境を迎えています。そう、今回も宇良の話ですよ。土俵際でくるんと回転してあれ!?何が起こったのと物言いがつくような場面でも、宙を舞いながら相手の足が先に出るのをしっかり見てますね、彼は。静止画だとよく分かります。相撲の基本動作は重心を臍下丹田におき、体の中心軸を安定させるために工夫がなされています。そして、地に足が着いている時はいつも砂を噛むように足の指に力を入れることに気を配る。そういう動作を日々繰り返すことで自動操縦になるのでしょうね。指の先からつまさきまで、意識してるかなぁ…今日からでもしよう! 5月19日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③胸持ち一教おさえ込み、④四方投げ(裏)、⑤三教呼吸投げ、⑥(転換)小手返し、⑦一教呼吸投げ、⑧座り技呼吸法 など ・胸自体は動かないが、そこを意識して連動して動かす。 ③相手の手の握りを取ろうとして、人差し指から小指の方を剝がそうとするより、親指の方を押し込めば取れる。親指1本の方が取れやすいので無理がない。 ④胸持ちで転換する際に、片手持ちのようにするとうまくいかない。何故か。接点を中心にして回っても腕の長さがあると相手の後ろになるが、胸だと近いのでそうはならない。相手の肘を中心に回る。 ⑤回った時に(三教が)自分の中心になるように。(きり下ろして相手が前に進んで来たところに合わせて呼吸投げ)下ろした手は相手の後ろになる。 ⑥ ④と同じで相手の肘を前に出す。 ⑦おさえ込みをしようとして相手が踏ん張ったところで反対方向へ返す。返すと決まっている時はよいが、おさえ込みをやると思っている時にそれを捨てることが出来るか。 ➡合気ガールより:固まるのとは違いますもんね。受けは柳のように、立ち直る。根っこをはる。

 爽やかな初夏の風が心地よい今日この頃です。昨日は大きな満月でしたね。どういうイメージでするかによって、動きも変わってくるようですが…。太刀魚は、立ち泳ぎをしています。それは何故かと申しますと、獲物の鰯などに見つからずに近づく為に、真下から縦に行くと見えにくいから(※諸説あります)。鰯の視界はほぼ360°見えているようですが、太刀魚のボディは上から見ると薄っぺらいのと、日本刀のようにギラギラしているので、反射も相まって分かりにくいのですね。太刀魚はどういうイメージで狩りをしているのかな? 5月16日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②諸手持ち(転換)呼吸法、③逆半身片手持ち(転換)呼吸投げ、④突き小手返し、⑤正面打ち一教おさえ込み、⑥(転換)二教おさえ込み、⑦胸持ち呼吸投げ、⑧後ろ両手持ち呼吸投げ(上段/下段)、⑨横面打ち(内転換)四方投げ、⑩入り身投げ、⑪座技呼吸法、 背伸びの運動 など ・振りかぶるか体を開くかして吸収する。 ③開いて閉じるが、それだけではない。何かがいる。中心を捉える。 ④吸い取る。そういう手の形を作っておく(+転換)。あとのまつりにならないように。 ⑤中心を捉える、斬る「間」 ⑦当たればどこでも良いでは避けられた時に当たらない。ちゃんと決めておく。そうすれば避けられても当たる。 ⑧(相手が回ってきたところに)中心を斬る、突く。 ・体術に対して体術をしているのではない。剣。 ➡合気ガールより:先生が小さな命をお助けして外にお放しになられたのです。私はなんともうれしくなって、一層稽古に励みました。

間/開いて閉じる

 風薫る五月、皆様いかがお過ごしでしょうか。随所に主となれば立処皆真なりと言いますが…その場の雰囲気にのまれているだけで半分以上相手に任せているのが根本的な原因のようです。だから出来る風の時は補助輪が付いているようなもので、いざ自分でやろうとしたらどこをどう補えばよいか分からないという…。その為に逆の方向にいってしまう悪循環です。まず正しい方を感覚として知ることも重要ですし、何をしているか見えてこそ、どうしたら今の自分でそれに近づけるのか考えようもありますが…己の状態を客観視できますかしら。そして、躊躇せずこうしたらよいと感じることを実行するように、集中なのか信じる心なのか。頭ではなく体がもう動いているように骨の髄まで…。稽古しかない! 5月14日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②諸手持ち(転換)角落とし、③呼吸法、④胸(肩)持ち呼吸投げ、⑤後ろ両肩持ち三教おさえ込み、⑥相半身片手持ち小手返し、⑦四方投げ、⑧一教おさえ込み、⑨天地投げ、⑩座り技呼吸法、 背伸びの運動 など ・間をとる。窮屈だと出来ない。手刀。 ・開いて閉じる。持たれたところが気になるだろうが、そこだけにならない。反対側で殴られたらどうするのか。中心を捉える。 ⑤「後ろ両肩持ち」はこういうものだと染みついていて何をしているのか見えていない。新しいことをする気持ちで。そうしたら見えてくる。さあと誘って開いて閉じる。 ・できないのは力の問題ではない。間の問題。糸電話。 ⑧今度は縦に(振りかぶって振り下ろす)。通す。 ⑨天地投げはこうと思わず広げていけばよい。 ➡合気ガールより:今ここ

無理なく受け身を取れるように

 ブログを見て下さる皆様、いつも有難うございます。こちら日ノ本火の玉ガールです。雨の中を傘もささずに走るのは、とても深く生かされるような、お化粧が全部流れてしまうような…。さて、聖徳太子は十七条憲法の中で「和を以て貴しと為す、さからうこと無きを宗とせよ。(中略)こころのいかりを絶ち、おもてのいかりを棄て、人の違うことを怒らざれ。」と定められました。「人は群れたがり人格者は少ない。だから君父に従わず近い者でいがみ合う。しかし上の者が和やかで下の者がそれに倣えば議論で対立する事はあっても自然と調和し、何でも成就するようになる」との事です。わぁ、私たちはこれを実践するよう稽古しているのですね!今、飛鳥時代より時を越えて花束を頂きました。 5月12日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③突き転換おさえ込み、④四方投げ(裏)、⑤側面入り身投げ、⑥呼吸投げ、⑦小手返し、⑧四教(角落とし) など ・相手は突いてくるので、手を出していたら触れる。触れたところで転換して攻撃の線を外す。(③いききって戻ってくるのに合わせて逆に返す) ・相手の肩が前に回るか後ろに回るかの二通り。相手が無理なく受け身を取れるようにするにはどうすればよいのかを考える。 ④はさんで(ふりかぶって)ふりおろす。 ⑤腕を引っ張っても肩でぶつかる。肩を返して相手と並ぶ。 ⑥(前に倒れるので)肩を前に返す ・(突かせる。ひとつになる) ➡合気ガールより:誓ったそばから何をしているのでしょうね…。川上になる。中から。 <追伸>5/21(土)稽古後は門人会総会です。皆様どうぞご参加くださいませ。

合気道の剣

菖蒲の気品ある花の色が目を楽しませてくれますね。皆様お変わりありませんでしょうか。今年もベランダのバラが咲き、紫陽花の蕾が慎ましく順番を待っています。合気ガールのベランダ園芸は水を遣る以外のお世話はしていません。あとは太陽の恵みのみ…。この紫陽花も買ってきた時は派手な色と名前で大きな花を咲かせていましたが、次の年からは小ぶりで淡い色の可憐な花が咲き、本来の姿に戻ったようです。また、私はネギの根元を捨てずに栽培して再利用しますが、食べるごとに、九条ネギが分葱のようになって野草化しますね。そして、植えたわけでもないのに、気づけばほどんどの鉢が苔むしているのでした。 5月9日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②諸手持ち転換呼吸投げ、③相半身片手持ち入り身投げ、④横面打ち入り身投げ、⑤相半身片手持ち一教おさえ込み、⑥三教おさえ込み、⑦逆半身片手持ち転換角落とし(上段/下段)、⑧突き回転投げ、⑨後ろ両手持ち三教おさえ込み、⑩座り技呼吸法 など ・体を作る。 ③相手が持たなくても良い。 ・手放す。(技をしようとして手首で)ぶつかるのでなくその先。剣の理合い。 ⑤(後ろ取りのように相手とスレスレで回って)首絞めは無しで。三教するつもりで一教をする。「腕抑え」だが、腕をどうにか抑えようとするのではなく、中心を斬る。形が大事。形は体。体を作る。しかしそれだけで二十年、三十年経ってしまう場合がある。中心を斬るというのを付け加える方が良い。 ⑥袈裟に斬る。剣術ではないので、剣を持たなければ分からないのではない。合気道の剣は手刀でしている。何かされてからどうにかするのではなく、アクティブに。斬っている(に等しい)。相手が避けようとするのが見える。余裕がある。 ⑦ ①をちゃんとする。中途半端が一番よくない。当身は入れなくても良いが、中心を捉えるということ。どういうことかというと、斬る、突く。一つの型の中で斬ったら突く、突いたら斬るの繰り返し。 ⑧手放す。技術は力を抜くこと。動かせる(描ける)のは力を抜いているから。 ・心と体両方鍛える。出来ないのは心が無いから。相手をかんがえる。考えながら、稽えながら、かんながら。惟神は自動操縦モード。稽古する日数は嘘をつかない。稽古出来る時にする方が良い。 ⑩肚が座っているかどうか。肚が座っている方が勝つ。 ➡合気ガールより:私の陥りがちなパターン

最初からスタート

 若草萌ゆる生命溢る季節となりました。皆様ご機嫌いかがですか。つがいのツバメが巣を往復して飛んでいました。昨年5月は行動制限があり武道センターの稽古は休みでしたね。こうして皆様とお稽古できるのが日常となり、人も戻って誰かが休んでも誰かは来ているというのは有難いものだとしみじみ思います。さて、では自分が何故武道をするのか。武とは厄災を防ぐものであると考えます。術それ自体は人を斃すためのものですが、負ければ蹂躙されるのみで正義も何もあったものではありません。だからこそ争うためではなく、ただしい心を持つ人が力も持たなければ。そういうことですから、武道を通して、技術も心も両方磨いて人間形成をいたすのでしょう。しかし、そうは申しましても…術はどやさ。また同じこと言われてるやんかいさ。兎に角、体の転換や受けをしっかりしよう。 5月7日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②諸手持ち(内転換/転換)呼吸法、③呼吸投げ、④逆半身片手持ち(転換)四方投げ、⑤入り身投げ、⑥相半身片手持ち一教(裏)おさえ込み、⑦二教おさえ込み、⑧逆半身片手持ち(転換)おさえ込み、⑨逆小手返し、⑩天地投げ など ・(描いとく。渦に巻き込む) ④上から(添えるように)十字に取る ⑤(体の変更。雰囲気を変えずにバトンタッチ)撫でるように。 ・持たれて動かない、相手が主体ではなく、自分が主体。最初からスタート。 ⑥窮屈にならないように間をとる。 ・①をちゃんとする。(自分の中心に)。相手が遅くても自分は速めていけばよい。自分の時間の方が早い。 ⑨(手鏡を返した)雰囲気を壊さない。(小手返しをしようとして変えない) ➡合気ガールより:先生の三本目の足が見えたような気が…