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止まらない

 寒くなってまいりました。明日からはますます冷えるそうですね。お体おいとい下さい。先日、摘んだ野菊を束にしていただいたものですから、花瓶に活けておきました。その後すごい生命力でぶわ~っと広がり猛々しく咲いています。なんだか匂いも強いんです。だから家の中にいるのに、そこだけ外みたいなんですよ。このくらい、何も意に介せず伸びていけたら、後から思い返して嗚呼…となることもなさそうですね。前も注意されたのにこれまで一体何してたんだろう。集中しているときもあるのですが、ともすれば、楽な方へ楽な方へ気付かない内に流れている自分があります。陥りやすい甘い罠があるのか檻を築いているのか分かりませんが、都度新しくして、今を精一杯生きていたいです。 11月28日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち(転換)呼吸投げ、③入り身投げ、④振りかぶって振り下ろす、⑤相半身片手持ち一教おさえ込み、⑥正面打ち入り身投げ、⑦一教おさえ込み、⑧逆半身片手持ち四方投げ、⑨後ろ両手持ち三教おさえ込み、⑩後ろ両肩持ち呼吸投げ、 背伸びの運動など ②(振るのを)止めない。 ③(てほどき。転換する肚の動きを使う)。深く入り身するか、間から入れて撫でるように。肘から(中から)。 ④足は相手の後ろになる。 ・止まらない。ここではなくその先。斬った。 ⑦(相手を)止めない。ぶつかったとしてもその先へ。もらう。 ⑨(深呼吸。開いて閉じる)相手が吊り出てきたら下ろす。形は決まっていない。すり抜けても良い。 ⑩持たれているのが手首でも肘でも肩でも同じ。ただし肩は(回転を伝えるのに近いので)そのぶん捌いている。相手に向かわない。 ➡合気ガールより:まず相手とつながりたいという気持ち

相手の前にいない

 さざんかの花が咲き始めましたね。冬がもうすぐそこまで来ています。皆様お加減はいかがでしょうか。さて、受けは攻撃し続ける、取りも攻撃し続けていますね。武道ですものね。白帯の人の方がうまくやっている時もあります。だから手放して、掌いっぱいの器でも使いきれるようにお手入れしなくっちゃ。昔読んだ小説で…今から思えば、脳じゃなくて体全体の細胞で感じろ!みたいなことが書いてあったような気がするんですが。体に入れて覚えたら、繰り返してやれば出てくる時もあります。反対に、何かしようとすればするほど姿勢が崩れて偏りが出ます。取りでも受けでも区別はなく休憩している間なんてないんですよね。反省! 11月24日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③逆半身片手持ち(転換)一教おさえ込み、④四方投げ、⑤入り身投げ、⑥(逆)小手返し、⑦回転投げ、⑧三教おさえ込み、⑨座技呼吸法 など ③転換して斜めに捌く。この時、回ってきた相手と向かい合わないようにする。 ④今度は下から返す。相手の前にいない。相手の死角へ死角へとなるようにしている(相手が向き直れたら死角ではない)。足が相手の前にあるのは危険。 ⑥小手返しをする際に、親指で押すのではなく、小指側で締めることで相手の肘が出てきて肩へ巻き込むようにする。普段の小手返しでも言えること。 ⑦相手の腕をくぐるようになるので、無理に行くのではなく(肘→肩を出して)行けるようにする。回転投げをする際、足は先に引かない。斬り下ろしてから。 ⑧ ⑦と同じ捌きで、回ったあと余裕があると攻撃されるので、立てて余裕をなくす。おさえ込むときに三教は持ち替えるが、やっていることは二教と同じ。 ➡合気ガールより:何のために捌くのか

気が通る体をつくる

 雨の合間を縫って外に出てみれば、もみじの赤が鮮やかに映えますね。皆様お変わりありませんでしょうか。森山未来さんが踊っているときの脳派を調べると、外との境がない状態らしいです。突き詰めていくとそうなるんでしょうか。知らない間に人の邪魔をしているのは、自分のことしか見えていないからで、独りよがりなんですね。合気道の場合はぶつかっている感覚や、離れていくのが見えるので、全然違う!っていうところまでは分かるとして…?たとえばお料理なら、素材の味を生かして、全体がまとまったまろやかなお味が美味しく感じると思います。私はお味噌とチーズの組み合わせが好きで、角が取れて良い塩梅になるんですよ。チーズダッカルビにおけるチーズの役割、羽毛布団のように優しさに包まれたなら。気取られず行かせるようになっている、かもしれません。但し、芯は大切にね。 11月21日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち(転換)呼吸法、③呼吸投げ、④一教おさえ込み、⑤横面打ちで合わせる、⑥入り身投げ、⑦逆半身片手持ち四方投げ、⑧諸手持ち呼吸法、⑨座技呼吸法、 背伸びの運動 など ②同化型になる。①→沈む。足はひかない。ぶつかって行こうとしない。空気に溶け込む。生卵を持つように。 ③(天地投げの天)斜めに捌いても回っても良い。 ・空気をすくう。らせん!と思ってやってもそれはらせんになっていない。何をやっているのか。瞑想的、禅的な体の使い方。気と言ってもいい。気が通る体をつくる。スーッときてパッと返す。スパッと斬る。 ・子どもは受け身をどんぐりがころころ転がるようにと言われて、なりきる。大人は知識を詰め込むほどにその器が小さくなる。自分の常識に囚われて居着く。それを薄めていく。かんながら、思想する体。初心者の人でもうまくやっている。(細かい形ではなく)気が通っているかどうか。 ⑥グッときて行かないときほど撫でるように。絡める。 ・(瞑想を)一人でするにはセンスがいるが、合気道は相手がいるから分かる。出来ているか、かかっているか。二人で作り上げる。 ⑨もらって返すのを頭で考えてやらない。運動神経でもない。手を叩いて音が鳴るようなもの。 ➡合気ガールより:受け入れる お稽古できるのも、畳を敷いたり片付けるのも、人がいてこそですね。毎度、有難うございます。

空気に溶け込む

 ブログを見て下さる皆様、いつも有難うございます。この日の稽古は旧武徳殿で行いました。木の方が音が吸収されるからなのか、普段より雰囲気が…ピッとします。さて、内内ではしたいねと相談していて、第一段階もクリアできずに頓挫していたことが、そうこうしている間に色々な方々の思いとかがあって結局おいしいところだけ用意されている。TIB(This is 武道センター)これが現状、これが現実。本当に、有難いことで、新しい目標もできました。ただ、結果は同じだったとしても理想はね…。しかし、与えられるのが当たり前なんて思うわけでもやらされているわけでもなく、どれだけ主となるか。あとは合気道をするのかしないのか。ただそれだけ。至ってシンプルになったぶん、厳しいですよ。気を引き締めて参りましょう。 11月19日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち呼吸法、③(転換)呼吸投げ、④相半身片手持ち入り身投げ、⑤胸持ち入り身投げ、⑥横面打ち入り身投げ、⑦相半身片手持ち/逆半身片手持ち呼吸投げ、⑧横面打ち四方投げ、⑨座技呼吸法 など ②振る。空気を掬うように。転換の足は下げずに、進行方向へ足の先が向いている。 ③空気(水)を掬う。小指側から。コップに水を残さない。数滴戻ってくるのが一番強い。スッパッと。 ④おいで~(渦に巻き込む)自分から入る。餅のようにくっつく。 ⑤持たれる前に。さするように。 ・絡める。やわらかく重いのは結果。やわらかく回るようにする。空気に溶け込む。 ⑦グッと持たれてもどんなときでもどこまでも自分を活かす体の使い方をしている。相半身片手持ち→浮かす、逆半身片手持ち→沈む。こんな力が自分にあったんだというのを感じる。口で止めるんじゃなく、相手が体で覚えるように。頭を下げるのが悪いわけじゃない。礼をして頭を下げて攻撃される隙があるなんていうのは昭和(令和は調和)。礼をするとき、ものを拾うときに頭を上げるなんて不自然なことはしていない。自然に体を使うから活きる。道場の中だけでなく普段から意識できる。名前を呼ばれてハイと返事するように。同化的。 ⑨両手で膝をさする。ご苦労様。(受けは手首ではなく手の甲をとる)中心へ伝わる。 ➡合気ガールより:畳と仲良くなる

肘を回転させる

 秋の空は青く澄んで、高く広がっています。朝日を浴びると清々しく1日が始まりますね。皆様いかがお過ごしでしょうか。子どもの頃に見ていたアニメの主題歌では、頭空っぽの方が夢詰め込めると言っていましたが、それはなんだか色々置き換えられそうな気がします。前でしているお手本をインプットして、自分が実際に行うことがアウトプットだとすれば、その間にどう考えたのかという見立てがあります。修正するのはそこみたいです。今日と明日でガラッと変わるものでもないと思いますが、ちょっとずつでも、やっていけば、見えるようになるものもあったり…。何度も同じことを注意され稽古して稽古してそれでもすぐに実感できるほどは分からないけれど、少しの変化だとしても、やるとやらないでは全く違いますよね。 11月17日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③諸手持ち呼吸法、④(転換)一教おさえ込み、⑤入り身投げ、⑥天秤投げ、⑦十字投げ、⑧二教からの呼吸投げ、⑨座技呼吸法 など ③相手の前の肘を回転させて肩を出す。自分の脇は締める。 ⑤転換で③と同じように前の肘を回転させて、入り身投げなので上の肘を返すことで相手の背中を出す。 ・(肘まで回転を伝えるのを)100%できなくても、自分は今どこまで伝わっているかを確認する。それは諸手持ちでなくても①でも(②でも)毎回確認できる。 ⑦諸手持ちで、自分から見て相手の右側を出すか左側を出すかで相手の回る方向は違う。自分が相手をどう動かしたいのかによって回転を伝える方向は変わる。いずれにしろ、まず相手の攻撃を届かないようにしたいので、回って相手の前にいたり、相手の行く方を自分が邪魔しないようにする。 ⑧(手首をきめると言うより肘までスッと通す。振りかぶって振り下ろす)相手の来る方にいないようにする。 ➡合気ガールより:腹側/背中側(モクネジ)、つま先からてっぺんまで

流れ/全体をとらえる

 武道センターのもみじが色付いて参りました。皆様ご機嫌いかがでしょうか。自分のあまりの不甲斐なさに泣きたくなる日もあれば、そうやって積み重ねた日々があるから今日できることもある、稽古は嘘をつかないよね…と実感する日もあります。流水腐らず戸枢蝕まずと言いますが、常に新しく変わりながら形をとどめている水の流れは清めの意味を持ち、日本において水は古くから清浄、穢れを祓うものとされています。反対に、何かに囚われていると淀んで停滞してしまうものですね。身動きがとれなくなっているときこそ、発想を転換できればよいのですが。或いは、難しく考えなくても、体全体が通れば連動していくのか。目下、修行中の身です。 11月14日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち(転換)呼吸投げ、③角落とし/入り身投げ、④諸手持ち一教おさえ込み、⑤突き小手返し、⑥逆半身片手持ち(転換)角落とし、⑦正面打ち入り身投げ、⑧一教からの二教おさえ込み、⑨逆半身片手持ち呼吸投げ/体落とし、⑩座り技呼吸法、 背伸びの運動など ② ①を流れですると相手が回り込む。それを止めることもできるし、一緒に連れて行くこともできる。スッと広げる。 ③手ほどきで手が替わっても同じ(肚が回る。ネジ) ④手首じゃなくて全体をとらえる。斬り下ろす。やわらかく鋭い。 ⑤流れているか。②と同じ(広げる。動き出す) ⑥(ちょっと不安定。開いて閉じる)隙間を次々と埋める。 ・ぶつかるところは外す。受けは粘る。 ⑧振るのは、ぶれたり離れたりしない(お魚の術。中心線を外さない) ⑨両手で天地投げをするように(片手は両手のごとく。相手が来たら行かす) ➡合気ガールより:相手の攻撃の勢いを殺さない/つながりを切らさない

合わせる

 銀杏の木が黄金色に輝く季節となりました。皆様お元気ですか。合気道では攻撃と技を決めて稽古しますが、問題と答えが分かっていてそのプロセスを考えるようなものという説明を先生がされることがあります。例えば算数の問題なら、問題の文章をちゃんと読んでいなかったり、勘違いしていると答えには辿り着きません。問題文には解答するために必要なことしか書いていないので、読み直せば思い違いに気付けます。合気道の場合はどうでしょう。実際に受けてみて「ああ、全然違うことしてたな~」と分かると、大なり小なり変わりますよね。素直な心と体であるほど、上達が早いということになります。いや、ちゃんと前で何やっているの分かろうとしようぜ!…それにしたって体で知ってないとイメージできないんじゃない?打てば響く、錆びない体をつくる。身体感覚を研ぎ澄ませたいです。 11月10日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③突き一教おさえ込み、④入り身投げ、⑤回転投げ、⑥四方投げ、⑦呼吸投げ など ③突きに対して内側から手を入れて、その方向へ回る。反対側の手で攻撃されないように(肩を出す)。手元だけに集中せず、相手の全体が見えるように。 ④ ③と同じ捌きで足元へ導く。自分が前屈みにならないように。 ⑤(④から転換) ・前でしている手本を見て反復稽古するのが合気道のスタイルだが、形にとらわれず、どうやって相手と合わせるのかが要となる部分。例えば手は内側でなく外側でもよいが、この手は何のためにしているのか。攻撃を防ぐため。突きを防いでいる(反対側からの攻撃を気にする余り本来の目的を見失ってはいけない)。 ・攻撃線を外す。いつでも当身を入れられる(中心線を外さない) ⑥今度は外側で合わす(ネジ。回転する力を加える)。四方投げになるように、相手の掌と自分の掌が重なるようにする。 ⑦(突かせる。ちょっと不安定)足を持ったら合気落とし。取りの足が受けの後ろに入るので、受けは取りの道着をつかむことで頭から落ちないよう自分の身を守る。 ➡合気ガールより:半身の前/軸

中心線を外さない/斜

 月が明るい夜ですね。毎日良いお天気ですが、帰りが遅くなると冷えますのでご自愛くださいませ。さて、11月3日の合同稽古会では、入り身の捌きや腕力を使わないということを稽古しました。師範が最後、座技呼吸法のときに、毎回同じにはならないので、一期一会感じてやっていきましょうと仰ったのが印象的でしたね。人それぞれ体格も性格も違いますから、改善するところも違うでしょうが、私の場合は…心の弱さというか、ビビッてしまうのが接続を阻害している根本的な要因みたいです。それで姿勢が崩れたり力んだりして固まって拒否してしまうんですね。せっかく相手が来てくれているのに勿体ないですよ。感じられないのは、きっと半分以上損してますから。だからこそ稽古、稽古です。正確に…。 11月7日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②諸手持ち(転換)呼吸法、③一教おさえ込み、④正面打ち入り身投げ、⑤一教おさえ込み、⑥小手返し、⑦座技正面打ち一教からの二教おさえ込み、⑧正面打ち一教から二教の雰囲気で崩す練習、⑨横面打ち(内転換)四方投げ、⑩座技呼吸法、 背伸びの運動など ・中心線を外さない(捉える)。避けない。ぶつからないところ、斜に広げる。 ・振れる間。肚が回る。手を動かすのではない。剣の柄が動いているようなもの。手でやる方が速く見えるが、実際はこちらの方が早い。 ④~ 表三角、裏三角。ちょっと不安定。 ⑧ ⑦でおさえ込みから胸につけて二教をしたように、胸につけて手は使わず二教の雰囲気で(接点を通じて中心から中心へ力を伝える)。 ⑨肚が回る。怖いから体に残る(腰が引ける)、それを指先まで通す。 ・合気道の基本の技なんてない。基本技としていてもテンポラリー。個体、流体。ガチッと持たれても流れの中でもできる。それは変わらない。 ➡合気ガールより:中心を守って中心を打つ/捌きは同じ

流れを生む/肚

 菊の香り漂う霜月を迎えました。皆様お加減はいかがでしょうか。先日の演武大会で門川理事より「合気道は疲れない、活力が湧く」というお話がありました。仕事で疲れていても合気道の稽古をすると、帰る頃には清々しい気持ちで、身も心も軽くなっている。合気道は敵をして争う心をなくさしめる、争おうとする自分の心に打ち克つ武道です。相手とぶつかるのではなく導く、合わせる稽古をしているから、健康になるのは当たり前、疲れるどころか元気になるのですね。私はやっぱり、合気道というものに出会って、先生たちに教えてもらって、演武会にも出て、合気道部の先輩や後輩のやっている姿を見たりして…幸せだなあと本当に思います。有難いですね。 10月31日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち(転換)呼吸投げ、③(転回)呼吸法、⑤角落とし、④相半身片手持ち四方投げ、⑥入り身投げ、⑦正面打ち一教おさえ込み、⑧小手返し、⑨諸手持ち(転換)一教おさえ込み/十字投げ、⑩二教、 背伸びの運動など ・手でやろうとしない。振る。軸(肚が回る)。 ④(もらって返す)。肘を剣先と見立てて振りかぶって振り下ろす。 ⑤てほどき(④のように腕を回転させ喰い込む。ネジ) ⑥しっかり返す(手を上げようとしても上がらない。回って隙間を埋める。半身の前)。流れを生む(スッと通る)。裏三角。 ⑦表三角(間を取る。中心を捉える)。上中下段。相手の不安定なところ。 ・手刀は長くも使えるし(斬り下ろす)短く使うこともできる(肘で当身)。突く、斬るの繰り返し。 ⑧流れの中に小手返しの形がある。 ⑨無理やり行こうとしても行かない(肚が回ればスッと通る) ⑩袈裟斬り ➡合気ガールより:間をとる/姿勢