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肩を返す

 ブログを見て下さる皆様、いつも有難うございます。コメントも有難うございます。昨年の9月より開始致しました武道センター道場のブログですが、ご覧になる皆様がいらしてこそ、なんとかやっていけるという感じです。今後ともよろしくお願い致します。合気道をされている方は、皆さん気さくで朗らかですよねぇ。合気道の修行をしていたらそうなるのでしょうか。相手とひとつになるんですものね。仏の思想家、経済学者のジャック・アタリ氏はポストコロナ社会において「利他主義」(他者の為に行動することがひいては自身のためになること)は最善の合理的利己主義と提唱しています。利己主義は孤立を招くが、協力は競争よりも価値がある。利他主義という理想への転換こそが人類のサバイバルの鍵だそうです。合気道は現代にもすごく合っているように思えてきませんか。 3月25日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①突き おさえ込み、②四方投げ、③二度突き 小手返し、④入り身投げ、⑤呼吸投げ、⑥肘極め など ・突いてくるのを流して肩を返す。払わない。肩を返す為にどうすればよいか相手の動きを見て修正する。上からおさえるとぶつかる。下~側面からだと返る。 ・相手の腕を引っ張らない。②相手の倒れる方向(自分の方か、相手の方か)で、自分が相手を誘導できたのか、引っ張ったのかを確認できる。 ・二度突き…受けは相手を目で追いかける。一度目の突きで(相手の肩を返して)距離をとる。上から引っ掛けると間が詰まる。 ・④肩を返して真後ろへ入る。技の形ではなくて何をしているのか。 ・⑤二度目の突きの際、一度目で使った手を下げずにそのまま出しておく。 ・⑥どういう痛みか考える。 ➡合気ガールより:「突いてきてくださ~い」と誘わないと、肩も返りませんよねぇ…。或いは、受けで感じて何が違うか分かれば。さてもさても、合気道あるある、聞いて下さい。数日後の稽古の時に相手があまり何もしていなくてもすぐ痛い。ああ先生にきめられたのが残ってるーと思い出す。有難や、有り難や。

川上になる

 桜の森の満開の花の下で、タンポポや菜の花が咲いていますね。皆さん気分は上々ですか。天気が良ければ「なんてお稽古日和なのかしら」と思い、雨が降れば「どこも行けないし、そうだ、お稽古しよう」と思うもの…。ご縁というのは不思議なものですね。WITH コロナ時代にお稽古を続けていけること、ひとえに、先生や皆様のお蔭です。AFTER コロナと言うよりは、感染症が流行する前からの積み重ねのような気がします。そして、毎回会っているので分かりにくいですが、皆のお稽古している成果を感じると、やっぱり先生たちは凄いな~と思うのでした。 3月22日の稽古内容 ご指導:吉田師範 逆半身片手持ち呼吸法(転向/転換)、四方投げ(裏)、諸手持ち一教おさえ込み、正面打ち一教おさえ込み、呼吸投げ/隅落とし、横面打ち入り身投げ、小手返し、逆半身片手持ち 天/地 など ・受けはガチッと持つ。それをスッと流す。詰まるところがないということ。スーッと流して通していけば返せるところがある。やろうとしてぶつけると詰まる。 ・掴めるときはわしづかみする。回転投げ…首根っこをおさえる。 ・振りかぶって、いつまでもじっとしていたら相手も変わるし攻撃される。スッと上げたら斬り下ろす。 ・相手を意識して固まるのではなく、相手がいてもスッと斬り下ろす。相手と同化するが、相手に向かわず自分の内面に向かう。丁寧に素振りするのと同じ。 ・相手の攻撃を待つと相手が川上。自分から誘って動く。川上になる。 ➡合気ガールより:先生が前で正面打ちの素振りをされたとき、美しすぎて痺れました~。私は合理的な人やものに憧れますが、合理性の中に何を見るかと言いますと、美しさと思いやりなのです。時間を先取りするには川上になるのが必須ですね…。

肩を出す

 眩い朝日に目覚める今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。合気ガールは先日、朝起きたら左の白目が赤く染まっていたので次の日に眼科を受診しました。自然治癒しそうでしたが、原因不明だったので一応診てもらおうかなと…。結局内出血で、目に傷は無く、ほっとけば4~5日で治るとの事でした。受付やお医者さんには何度も「どこかでぶつけましたか?」と聞かれたのですが、特に思い当たる節もなく、一体何故?原因不明のまま…。あっ!体の転換で死角に入れず先生に頭突きされたの左側だった~!!しかもその後お酒飲んだから…。はい、一件落着。まあ、鏡で赤い目を見る度に先生を思い出すし、寧ろ幸せというもの。戒めという意味でも良いよねぇ。と思っていたら翌日にはほぼ治っていました。いや~、やっぱり合気道しているから回復力も凄いんですね! 3月18日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①正面打ち一教(裏)、②転換呼吸投げ、③四方投げ(裏)、④入り身投げ、⑤二度打ち呼吸投げ など ①相手の方を見ない。進む方を見る。表と一緒で(死角を作る為に)相手の肩を出すことで肘を返す。相手の腕が伸びて自分の方に引かないようにする。 ② ①と同じで、触れたところを使って相手の肘を返すようにする。 ③打ち込みの時に相手は真っ直ぐではなく回転して打つのでそれを利用する。 ⑤受けは相手を追いかける。 ➡合気ガールより:先生たちは一から十まで言われるわけではないので、他の先生がこの前仰ったことを前で普通にされているのを代わる代わる見られるのは、我々が複数の先生に習っている特権とでも言えましょうか。贅沢ですね!

同化

 ブログをご覧の皆様、いつも有難うございます。本日は雨でしたね。今回は春の特別合併号でお届け致します。さて、友人と久々に再開した話の続きです。私と友人は最も多感な6年間を共に過ごし、当時は多くの物事を共有していました。その為友人が会話の中で主語や目的語が無かろうが、言い間違いがあろうが、内容をほぼ理解できました。察したり共感するのは女性の得意分野ですが、それを差し引いても生きている世界が多く重なっていたからです。また、私と友人は同じ層の性質や背景を持つ似た者同士でもありました。現在私は社会人になり、専門分野について利用者へ分かりやすく説明する事が求められます。相手に概念が無いものを伝える場合もありますね。同じ単語でも相手と認識が異なる場合もあり、共通の認識を持つ前提作りから始めないといけません。さて、合気道はどうでしょうか。プラトンは『イデア』を心の目、魂の目によって洞察される物事の真の姿としています。それを外界ではなく魂の内面に向け直す時に真の姿を認識できるそうです。そういうことを体を使って実践しているのかなぁと思うのですが、全然違うかもしれませんね!感じられる体を作れば、或いは…。 3月13日の稽古内容 ご指導:吉田師範 宇宙 逆半身片手持ち内転換隅落とし、四方投げ、入り身投げ(上段/下段)、正面打ち一教からの二教、逆半身片手持ち隅落とし など ・引っ張らない。相手に乗せる。受けは押さない。押し合い(場所の取り合い)ではない。ガチッと持たれてもスッと流す。 ・接点を切らさない(軸がしっかりしていたら上段でも下段でも同じこと)。例えば逆半身片手持ちと思っていたら相半身になる時がある。逆半身と相半身は全然違うが、それでも同じことが出来る→抽象度が上がる。何の為に稽古しているか。宇宙とひとつになる為。東京の多田師範が合気道について瞑想や芸術に言及している。そういう事も考えるように。 ・(互いに手刀を合わせ、中心と中心をつなげる。相手が進んだら下がり、下がれば進む。二人で作り上げるのを感じる) 3月15日の稽古内容 ご指導:吉田師範 切り返し 相半身片手持ち四方投げ※内小手で誘う(表/裏)、内転換四方投げ、(転換/内転換)呼吸投げ、正面打ち一教(表/裏)、二教おさえ込み、内転換小手返し、天地投げ など ・待たない。受けない。体を割る。二つを一つにまとめる。 ・(相半身片

チェックポイント

 日中は暑いくらいなのに、夜は冷えますね!皆様いかがお過ごしでしょうか。合気ガールは中学からの友人に久し振りに会いました。積もる話もあるのですが、実は私…と打ち明けると、私もずっと前から…と先方も同じような話がありました。長年会っていなくても気が合いますね。こちらから胸を開けば相手もそうなる、みたいなことでしょうか。そういうのを体を使って実践しているのが合気道の修行なのかなぁと理解しています。だから、強く持たれて体が固まる病は…。相手をどれだけ信頼できるかというのは心の在り様なのかな、なんて思ってみたり、みなかったり。それが姿勢に現れているのかしら、なんて…春の空です。 (おまけ)友人:「ずっと合気道やっててすごいね。それで、合気道は倒すの?」合気ガール:「武道だから倒したり投げたりするけどそれが目的じゃなくて自分を守っている。目的は相手と一つになる事で、最終的には宇宙と一つになるらしいから、壮大で難しすぎてずっとやってる。でも真剣に取り組み始めたのはここ数年くらい。」…正直すぎる私です。 3月11日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①相半身片手持ち転換一教おさえ込み(裏)、②入り身投げ、③呼吸投げ、④側面入り身投げ、⑤小手返し、⑥三教おさえ込み など ・相手の死角をとるようにする(正面にいない)。捌きは、覚えようとするのではなく、常に外側から動く。 ・②③自分の中心で(呼吸法をして)相手の肘を曲げて相手を前に出す(自分の前で通す)。自分の視界の前に自分の腕があるようにする。横や後ろにあると相手に引っ張られて崩されてしまう(=隙)。受けや周りの人が教えてくれるだけに頼らず、自分でチェックポイントを持っておく。 ・④(自分の骨盤の前で体の転換と同じ事をして反対側で振り向く。②③は上に、④は下に) ・⑤(相手を前に進ませて戻ってきたら技をする) ・⑥肘をきかせ続ける ➡合気ガールより:チェックポイントについては、自分と相手がそれぞれ対応した動きになって噛み合っているのか(自分勝手に動いていないか)を見て確認することが肝要なのですが、そもそもそういう見方をしているのか。していないから、組太刀や組杖を見て分からないのだ、という事が分かりました。ひとつ賢くなったような…。

ポテンシャルエネルギー

 武道センターの桜が咲きました。皆様ご機嫌麗しゅうございますか。本日のお稽古があった午前中は激しい雨でした。遠く東の山に春の霞がかかっていたんですよ。ちなみに、先生が『抽象度が高くなる』お話をされている時に、空がさーっと明るくなって晴れ間が広がりました。一度ならず二度までもこんなことがあるなんて…偶然とは思えませんよねぇ。 3月8日の稽古内容 ご指導:吉田師範 諸手持ち転換呼吸法、呼吸投げ、四方投げ(半身半立ち)、一教おさえ込み、入り身投げ(内小手、外小手)、突き呼吸投げ/体落とし※、小手返し など ・ぶつからないところを探す。常に探しているだけ(常に主となる)。ぶつかるのは結んでいるということでもある。そこからはいかないが、他に動くところはある。 ・自分の一番強いところで持たせる。 ・自分の中心を整える。 ・杖で突いて戻すのと同じ。 ・波の作り方。下から上、上から下。ぶつからないところを探して(動いているのに)相手が乗ってくる(時間を先取り)。相手を波に乗せる。二次元が三.五次元になる。こうしよう、ああしようがなくなって別次元にとぶ。スッと動き出す。…ポテンシャルエネルギー(カミ)=気の流れ。 ・自分の内側に向かう(自分の状態を確かめる)。外側に向かうと過剰になり強く持たれると固まってしまう。 ・※入り身して目潰しできる。武道なので理に適っている。 ➡合気ガールより:受けが超重要ですよね…。頑張ります!

相手の邪魔をしない

 桜が咲きましたね!ソメイヨシノではなく、今咲いているのは桃桜など早咲きの品種です。桜の満開の下を通ると心が躍りますね。今日は風が強い日ですが、皆様お元気ですか。春は年度変わりの節目ですから、出会いと別れの季節ですね。緊急事態宣言が解除されて、お稽古に復帰されたお仲間もいらっしゃいます。賑やかになると道場がいつもより狭く感じられますね。しかしながら、いつ何があるか分かりませんから、浮かれてもいられません。その時々を大切にしてお稽古に励むのみです。 3月4日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①後ろ両手持ち 呼吸投げ、②転換入り身投げ、③転換四方投げ(裏)、④転換小手返し、⑤三教おさえ込み、⑥十字投げ など ・相手とひとつになって、浮かす。 ・②~④相手を出すのと自分が回るのと同時にする。体の全部を使うが、相手の(崩れる方向へ進むのを)邪魔をしない。その為には、相手がどうなっているのかをよく見ること(※受けはしっかり持つ)。体と腕の位置が平行になるくらい崩す。天と地のように。動く方ばかりに意識がいくと、もう片方も一緒に下がって別々の動きができない(体を割る) ・⑤手首をきめるのではなく肘を攻める(浮かす)。何をしたいのか。 ➡合気ガールより:先生の体がすごい割れてるのは姿勢が良いからですか???自在と書いてヤワラカと読みますが…。

(舞ふ/渦)

ブログを見て下さる皆様、いつも有難うございます。桃の花も咲きましたね。先日は雨足が強く、レインコートの袖口の隙間から入った雨でインナーまで濡れてしまいました。それでその日は着替えて大人しくしていたのですが、ひょんなことからケーキを頂いたのです。人間万事塞翁が馬と申しますが、棚から牡丹餅ならぬ、大雨からケーキでした。良寛さんは被災した知人へのお見舞いに「災難に逢う時節には災難に逢うがよく候 死ぬる時節には死ぬがよく候 是はこれ災難をのがるゞ妙法にて候」と記されました。私たちも様々な理由でお稽古出来ないこともありましょうが、それはそれとして受け止めて、今ここで出来ることをするしかないのでしょうね。 3月1日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①突き転換側面入り身投げ、②小手返し、③回転投げ、④隅落とし、⑤内転換入り身投げ、⑥四方投げ、⑦呼吸投げ、⑧逆半身片手持ち一教からの二教、⑨天地投げ など ・①~③(末端から相手を引き出す→上段、中段、下段どれでもできる)相手の頭が前に来たら③。 ・握ろうとしない。 ・体ごと沈む。 ・相手の進行方向を空ける(半身で捌く) ・⑤(投げるというより大切なものを抱きしめる感じ) ・⑦受身の腕の形で(回る、回る、回る。能のようでもあり<姿勢>、マイケルジャクソンのようでもある<拍子>) ・⑧ガチッと持たれても(スーッと導くのと)同じように(通す)。 ・(取りと受けで作り上げるのを感じる) ➡合気ガールより:先生があまり仰らない回は感じるの巻なのですが…。このブログでは先生が言っていないことは()で記載しています。先生は現代のコンプライアンスを鑑みた結果ファジーな表現をされるのでしょうが、私が感じたことを書いたら、お花畑が広がっていました。

時間を先取り

 仕事帰りにふと見上げれば、鮮やかな夕焼け空でした。明るい時間が長くなりましたね。皆様ご機嫌いかがですか。桃の蕾も膨らんで参りましたね。4年ほど前の3月に旧武徳殿で合同稽古をした時は、確か、陽は照るのに肌寒かったのを覚えています。扉の鉄部分だけが熱を帯びて暖かく、受付の合間に床の鉄を踏んで暖を取っていました。まだまだ朝晩は冷えますので、ご自愛くださいませ。 2月27日の稽古内容 ご指導:吉田師範 逆半身片手持ち(諸手持ち)内転換四方投げ、回転投げ、入り身投げ、小手返し、逆小手返し、天地投げの天、座技正面打ち一教 など ・四方投げ…相手の下からスッと入る。(諸手持ち)間から手を入れて取ればよい。 ・相手が来る方はわかっている。(おいで~) ・ぶつからないようにするための捌き。 ・場所の取り合いではない。 ・ぶつからない方へ(回る)。 ➡合気ガールより:「お先にどうぞ~」をすることで「時間を先取り」になるパラドックス…!相手の攻撃を受け止めて、自分の肘が曲がってしまうと「のりしろ」の反対ですね…。姿勢…下半身…気を付けます! 4年前に注意されていることを今でもずっとやっていますが、私自身も取り巻く環境も随分変化しています。お稽古を続けられるのは、ひとえに皆様のお蔭です。有難うございます。

 時短とはよく言ったもので、あっという間に2月が過ぎ去って行きましたね!暖かいやら寒いやらの日々が続いておりますが、皆様お元気でしょうか。緊急事態宣言解除により、3月から武道センター道場は晴れて通常通りの稽古時間に戻りました。間違えて早く来ても、畳を敷いて過ごせますよ~。合気ガールはこの冬ラストお鍋に火鍋をいただきました(陰陽みたいなやつです)。昨年の2月は師範の追っかけ活動の一環で、姫路ですき焼き、篠山で猪鍋、お肉とお酒三昧の日々でしたね。勿論、お稽古の内容だって覚えておりますとも! 2月25日の指導内容 ご指導:門川師範 ①両手持ち転換一教おさえ込み、②呼吸投げ、③四方投げ(裏)、④回転投げ など ・体の転換をする。体の転換をしたら、相手を動かして、相手の元いたところに自分がいる。相手が動かずに自分がずれていくと(回転の)軸がずれていってしまう。思うように相手が動かなければ、自分の思い描く理想の形にする為に修正していかないといけない。 ・例えば左回りの場合、自分の前の肩を出して、後ろの肩を引くのが同じ回転になる。 ・相手の正面にいないようにする。②③横並びになる。 ・④相手の動いていない方へ入る。流れの中でしているので、止まると分からなくなる。 ➡合気ガールより:先生は正に「体を割る」を体現されてますよねぇ。それを感じるにはお腹から力を出してしっかり持たないといけませんが、そうしたら自分の体がもちませんでした…。受けができる体を作らなければ、感じることも儘ならず。歯痒いですが、修行あるのみですね。