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手から

 暑中お見舞い申し上げます。厳しい暑さが続いていますが、皆様お変わりありませんか。合気ガールの移動は殆どが自転車ですので、いかに日陰を通るかが体力温存の鍵となります。そして、信号待ちは水分補給のチャンスです。さて、夏と言えば海ですが、涼しい話題をひとつ。老子シリーズ其の二『上善如水』です。「水は善く万物を利して而も争わず。衆人の悪む所に処る。故に道に近し。」本当に素晴らしい生き方は水のようなもの。水は万物の成長をうながし、器なりに形を変え争うことがない。人の嫌がるような高いところから低いところへ落ち着く。だから道のはたらきに近いと言える(流体から気体、固体へと変化でき、そして硬い岩をも穿つエネルギーを秘めている)。と、いうような意味になります。ずっと同じところで躓いていて、しかも先生たちはどうしたら良いと何度も仰っているのですが…。ポンプや柄杓、バケツ等水に例えらえる事も少なくなかったような。そういう風に思えば、イメージしやすくなりそうですね。心象の件です。 7月19日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②両手持ち呼吸法、③転換入り身投げ、④四方投げ、⑤呼吸投げ、⑥突き入り身投げ、⑦転換角落とし/呼吸投げ、⑧横面打ち体落とし、⑨相半身片手持ち角落とし/一教 など ②両手でする。片方だけで行かない。 ③捌いてから何かをするのでなく、上半身、手から動く。それに合わせて下半身、足も動く。 ④四方投げ…手を輪っかにしてひっかけるだけ。 ⑤流せるところまで流す。呼吸と同じ。さっとできるところを、じわ~っとして感じる。それができる体を作る。雰囲気変えない。 ⑥両手持ちでも突きでも(①から)こっちこいよ!とせずに、そのまま相手の肘に手を添えて前に進んだら相手もついてくる。 ⑦(肘から)撫でるようにする。 ⑧(斜に亀の術から、渦に巻き込む) ⑨(中心から中心へ。切り返す) ➡合気ガールより:『信言は美ならず』ともあるのですが、環境や感情等の雑味を濾過して実である内容を抽出すれば、素直に受け取ることができます。それで巡って世の中がうまくいくなら良しとして、フィルターの使い方も自分次第ですね。都合よく解釈するのとはちょっと違うかな?

前段階

 コンチキチンが鳴らなくても、蝉は今年も鳴いています。今週は急に暑くなりましたね。皆様ご自愛くださいませ。さて、平常心と言いますが、何かあっても落ち着いて行動できるのは、どうすればよいか分かっているからでしょうか。強い力で止められると体が固まるのは、心が乱れて体のコントロールを失っている状態とします。何故型をするのか。正しい形、作法を反復して行うことで身に付き、自然と心も整うようになっているからでしょうか。前提としての正しい形を、見ているようで見ていないのか、見ていないようで実は見ているのか…。そして同じ型でもその時々の稽古の目的によって作法が変わってくるのかもしれませんね。自粛期間に素振りをしていたらかえって変になってしまったんですよ。「型があっての型破り。形がなければそれは形無し。」とは18代目中村勘三郎さんの言葉ですが、型破りとは守破離の破ですね。まずは身に付ける(自転車乗る)ことから始まる自由闊達な心の世界です。我(執着)を捨てて一つになるには…。 7月17日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②正面打ち転換角落とし、③小手返し、④入り身投げ、⑤両手持ち逆小手返し、⑥正面打ち(外から内側に体を入れ替える)内転換四方投げ、⑦諸手持ち一教おさえ込み、⑧正面打ち二教おさえ込み など ②(面と振りかぶる。何もない空間より相手の真ん中から心臓を引っこ抜く、若しくは胴を斬るようにして、相手が進んで来たら切り返し、三角点へ。慣れてきたら振りかぶる表現すらいらなくなる。) ③ハグするように。撫でるように。 ④タイムラグを作らない(※動作が一つずつ切れて繋がっていない状態)。何かが違う。前段階が大事。エンジンかけとく。→時間を先取り。導き。 ⑤(②~④と同じように捌くが真下から当身を入れ相手の腕を)トスするようにして(相手の外側から内側へ。)前回の、剣を右左と繰り返し振る動作と同じ(※中心をとらえていたら右と左は別物だが同じになる) ・例えば「自分は強いぞ!」と言ってそういう態度で腕相撲をすると「強い」と言った方が弱くなる。「礼」をしてするとその逆になる。そういうもの。体育座りの状態で横から押すとすぐに倒れるが、正座は安定している。礼に始まり礼に終わる。 ⑥⑦(一教、二教をすると思わず最初から最後まで雰囲気を変えずにする) ➡合気ガールより:関係ないかもしれませんが、感

中心をとらえる

 本格的に夏が来ましたね!皆様いかがお過ごしでしょうか。朝顔やヒマワリが太陽に向かって花を咲かせています。ワクチン接種の際、接種後に体調の変化がないか、しばらくその場に待機する決まりになっていますね。椅子に座って待つのですが、高齢ではないのに、一様に背中を丸め背もたれに身を預けておられます。介護保険認定の調査に『何も持たずに座っていられるか』という項目があるのですが、65歳未満にして既に難しそうなご様子です。一方、実年齢が高くても優れた体幹をお持ちの方はいらっしゃいます。そして、続けてお稽古に来られているのです。我々は受けの時に、体をほぐしてもらっているので…体がビリビリ言うほどに。なんという幸せ!合気道が必修科目になる日も遠くない、かもしれませんよ。 7月15日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③正面打ち角落とし、④入り身投げ、⑤四方投げ、⑥回転投げ、⑦腕絡み、⑧自由技、⑨三教おさえ込み など ・技をすることに執着しない。中心をとらえる。それをする事によって何でもできる。 ・人間の体で、お腹のところが一番固まる。受けの時に反って、のばすようにする。 ①相手の膝にくるようにする。 ⑥(つながった状態で真下に沈む) ⑦側面入り身投げが出来る状態で、腕絡みをする。 ➡合気ガールより:執着しているとどうなるかと言いますと、相手に動いてほしいのと逆の動きを自分がしてしまって、戻ったり詰まったりします。…というのを、ここ4回くらい同じようなことをしていると気付いたのですが、それはつまり毎回しているということですね。修正するっていう話はどこへ…。

結び

 ブログを見て下さる皆様、いつも有難うございます。時間どおりに稽古が出来て、稽古する場所があって、先生が指導に来てくださって、一緒に稽古するお仲間がいるというのは、とても幸せなことですね。気付けば7月も半分が過ぎ、祇園祭の宵山ではありませんか!梅雨も明けそうですね。合気ガールは粽を買いに行くのを親族にアウトソーシングしちゃいました。自分の周りの何よりも合気道が一番難しいと感じているのですが、それはどうしてかと考えたときに、例えば仕事は記録や報告等、振り返りの機会を多く持つことで客観的な視点を得やすいのかなと思います。そして、すべてを自分一人がする必要もないので、他の人に頼んだり、別の方法を知っているから目的を達成するのに手段を選ぶことができます。自分がうまく出来ないと感じる時に、それは、誰かに助けてもらえば出来るのか、する手段を知らないのか、知っていてもどれを使えばよいのか分からないのか、やりたくないのか、どれなんでしょうね。そもそも、今何をしているのか、よく分かってない節も…多々あります。世界が元通りにならなくても、彼是1年以上お稽古を休まれている方々が復帰された暁には、今お稽古できる環境にいる私たちが、この間のことを体でお伝えできたらwin winですね。マウントではなく。宣言が出ようが盆暮れ正月があろうが、先生たちはどんどん先に進まれていますので、現段階ではちょっとそれどころではないです~。 7月12日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち/胸持ち呼吸投げ、③突き(外側、内側、引っ掛ける)小手返し、④入り身投げ、⑤内転換一教おさえ込み、⑥両手持ち合気上げ、⑦横面打ち小手返し、⑧天地投げ など ②(相手との接点ではなく)肘を返していく。 ③180度転換しても良いが、斜(45度くらい)にして(中心と結ぶ)。 ④クロス。(手首を引っ張らず根本から)撫でるようにする。結んでいるから出来る。 ⑤これ(左)とこれ(右)は別の動きだが、一緒になる。例えば剣を右、左と繰り返し振るようなもの。疲れ果てるまですればどちらがどちらという区別がなくなる。(大雑把に言うと)△〇□が重なるようなもの。 ⑥(相手が吊り上がる) ⑦(握り拳を外側に向け自分を守り亀の術で斜にくいこむ) ➡合気ガールより:心、肉体、心と肉体を一つに結ぶ気を宇宙と調和させる…って何?多分これな

基準

 お掃除をしてきれいになると清々しいですね!皆様お元気にされていますか。黒沢清監督の映画『スパイの妻』ご存知でしょうか。監督はホラー映画の巨匠なのですが、こちらはジャンルとしては歴史物の、第二次世界大戦を背景に夫婦の騙し合いを描いたサスペンスです。高橋一生さん演じる夫の行動原理は正義で、蒼井優さん演じる妻の原動力は夫への愛情です。正義も愛も、過剰になるとホラーかもしれませんね。「合気とは万和合の力なり たゆまずみがけ道の人々」とあります。和と愛の武道精神を旨とし、心身の練磨錬成を通じて至誠の人へと導くことを目指す「行」の道という事でしょうか。お稽古は体を使って行いますが、掃除ひとつとっても、どう振る舞うのかを決めるのは自分自身ですから、広い意味では行のチャンスは至る所にありそうですね。アメリカではワクチン接種推奨の為、接種すればドーナツを1ヶ月間毎日1つもらえるとか、集団接種会場で地ビールを飲める等のインセンティブがあるそうです。しかし見返りを求めて何かをされるのは、ちょっと怖いですね。世俗の価値にとらわれず、寵辱に一喜一憂せず、フラットに生きるには。見方によっては、今曲がっているからこそ真直ぐに伸びることができる、とも言えましょうか。植物のようなしなやかさを心にも体にも持つことができれば…。そんな、雨上がりの空です。 7月8日の稽古内容 ご指導:門川師範 体の転換、受け身の練習、①逆半身片手持ち角落とし、②転換四方投げ(裏)、③(体の変更)入り身投げ、④二教からの回転投げ、⑤座って四教 など ①角落としも色々やり方があるが、今回は、相手がひとつになって持ちに来るのを横へずらさずに、そのまま(相手の中心に)返す。 ・何が正しいのか。前でやっていることを真似たら良いのか。相手が倒れたら良しとするのか。倒れなくても方向性は合っているのか。(常に誰かが側にいて言ってくれるわけではないため、自分で判断できるように)基準を持つ。それには、相手の動きを見る。人間の体はバランスを取ろうとする為、腕で引っ張ると体は逆方向に残る。自分が動かしたい方へ相手の体が動いているのか。 ③入り身投げ…自分だけが先に行くのではなく、相手が先になるようにする。 ④腕が取れないように引っ掛けて絡ませる。 ⑤相手の腕を自分の中心でふりかぶってふりおろす。相手は吊り上がる。 ➡合気ガールより:自分は今、

かき混ぜる

 皆様ご機嫌いかがでしょうか。雨が続くと、植木鉢の苔が生き生きと開いて喜んでいるように見えます。どこかの森では、モリアオガエルのオタマジャクシが孵っているかもしれませんね。一方私たちは、高い湿度で汗だくになって稽古しております。結構なことですね。来週からはいよいよ通常通りの稽古時間に戻りますよ。稽古以外の時間に睡眠や水分を充分とるようにして、準備万全で臨みたいものです。 7月5日の稽古内容 ご指導:吉田師範 体の転換、①突き転換呼吸投げ、②角落とし、③相半身片手持ち三教、④横面打ち外転換呼吸投げ、⑤突き小手返し、⑥天地投げ など ①中段突き。中心をとらえる。深く入る。 ・合気道の腕の形(※正座した時の鏡の手と同じ)を作っとく→返す。(触れたところで)感じる。(捌いて止まってから)回転をかけるわけじゃない。回転をかけた結果がある。 ③手首を動かすのではなく、その先(を返すようにする)。 ④スレスレで。 ⑤導きの手。慣れてきたらその表現すらいらなくなる。 ・中心や軸を作るのにどうしてきたか。作ろうとして作れるものではない。相手に向かわない。何もない空間をコントロールする。かき混ぜる→つりこむ。 ➡合気ガールより:私の場合は、一緒に稽古して下さる人達がそれを作ったようなものです。例えば魂のバランスが偏っていると、一方通行の様相が見受けられませんか。合気道は体で行っているので、本来体で感じられるのでしょう。受けを真剣にすれば…。では、自分が偏っていないか、素直な心で自分を省みるには、どうすればよいでしょうか。二者対立の構図ではなく、もう一人の別の自分が観察しているかのような感覚を養うことが大切なのでしょうね。あ、なんだか最近の色々なことが全部つながっているような気がします~。

修正する

 蒸し暑い日が続いていますね。皆様お加減はいかがでしょうか。さて、圧倒的な存在と不意に遭遇したらどうなるのかというお話。先日、駅で偶然先生をお見かけした時の事です。私は電車に乗る為に階段を降りていました。先生は電車を降りて地上に向かうところだったのでしょう。改札から出てすぐ券売機前のスペースで、スマホの画面を眺めておられました。私は階段を降り切って歩みを進めましたが、視界に映った先生を認識するより先に、体が、総毛立ち足が竦んで動けなくなったのです。それ以上進んだら命がないと言わんばかりに。さながら木から降りたサルが平地でライオンや熊を見つけた瞬間といった具合でした。こんなにお世話になっている先生を前にして、慄いているという事実に、私はショックを受けていました。死への恐怖を克服するために武道をしているようなものなのに。先生は私の姿をとらえていませんでしたが、視線に気が付き顔を上げられたところで、私は軽く会釈をしてようやく歩みを再開できたのです。ボスに群れの構成員であると認識してもらえたらもう安全…。翌日同じ場所を通った時に確認しました。あれはどのくらいの距離だったろうか、畳の縦1枚か、それ以上か。考えるより感じるより、体がはやいという現実。では、心はどうでしょうか。この強張りを、どうにかする為には、普段何を稽古しているのかという事を、よくよく考えなければいけませんね。 7月1日の稽古内容 ご指導:門川師範 体の転換、受け身の練習、①諸手持ち呼吸法、②転換一教おさえ込み、③転換体落とし、④転換小手返し、⑤座技呼吸法 など ①腕で引っ張るのではなく、自分の脇は(肘が体につくくらい)締めて、自分の肩が相手の近い方の肩のところにはまるようになる。 ・相手の腕が浮いて取れないようにする。浮いてくるという事は、引っ張っているという事。自分の思うように相手を動かせているか。そうでない場合、自分の動きを修正するにはどうするか。相手の動きを見る(ただ視界に映っているのは見ているとは言えない)。視覚からの情報を元に分析して対応する。 ②③(転換で相手が進んできたところで、自分の親指を下に返して相手を崩す) ④今度は更に転換して相手を自分の足元へ。 ➡合気ガールより:先生の「見る」が観の目なんだろうなぁと思う次第です。 (追伸)前々回仰った事を、今回自分なりに考えてみるも…???

吸い込む

 雨ですね。7月になりました。通常通りの稽古時間に戻るのが待ち遠しい今日この頃です。皆様ご機嫌いかがですか。今月から武器クラスが開講されます。宮本武蔵は五輪書の中で「目の玉うごかざるやうにして」と言っています。「目の玉うごかずして、両わきを見る事肝要也」ともあります。「(心で見る)観の目つよく、(目で眺める)見の目よはく、遠き所を近く見、ちかき所を遠く見る事」だそうです。そして、敵の太刀のうわべの動きに惑わされず、真の太刀筋を読みなさいと仰っています。先生が「遠山の目付」と言われているのはそういう事なんでしょうか。武器を持つと徒手より間合いが広くなりますし、手元や先っぽばかりに気を取られていたらとっても危険ですものね…と、反省しきりの毎日です。 6月28日の稽古内容 ご指導:吉田師範 体の転換、①逆半身片手持ち呼吸投げ(上段:天地投げの天/下段)、②相半身片手持ち入り身投げ/角落とし、③正面打ち入り身投げ、④相半身片手持ち/突き入り身投げ、⑤相半身片手持ち(二教)から肘打ちに合わせて三角点に崩す、⑥突き小手返し など ①なでる。なで上げる。気持ちは下(上)。進むときに膝蹴りもできる。 ・吸い込む。(接点を押したり引いたりしない)相手は吊り上がる。 ④こっち(先の手)で導いて、こっち(後の手)で(技をする)。 ⑥(④と同じようにして先にある球を使って相手を吸い込むように導く) ➡合気ガールより:先生に魂とられちゃいます!