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守りながら攻めている

 2020年最後、稽古納めでしたね。一年間本当に有難うございました。武道センター道場ブログは今年の9月から始まりましたが、皆様にお付き合いいただいて、続けることが出来ました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。さて、不要不急の外出を控え、5人以上で集まる事も憚られるご時世ですが、皆様の年末年始のご予定は…?合気ガールは専ら、寄付特典『大阪合気会記録用DVD』鑑賞です!  同志社の創立者新島襄は、1874年秋、31歳、米国ヴァ―モンド州ラットランドのグレイス協会に於いて、アメリカン・ボード(海外伝道会社)の年次大会で登壇し「日本にキリスト教主義の学校を作りたい」という大志を訴えました。この時に受けた5000ドルの寄付の約束が元となり、翌年同志社英学校、その2年後に同志社女学校を設立しています。演説後、老農夫と寡婦がそれぞれ帰りの汽車賃2ドルを、新島襄の思い(学校設立の志)に心を打たれて寄付してくれたという逸話が残っています。新島は「一国を維持するのは、決して二、三の英雄の力ではない。実に一国を形成する、教養があり、知識があり、品性の高い人たちの力によらなければならない。これらの人は一国の良心ともいうべき人である」と考えました。彼はキリスト教主義の教育によって一国の良心ともいうべき人物を養成するという志を実践しましたが「大学の完成には200年を要する」と勝海舟に述べたそうです。私たちも『合気道は、心身を鍛錬し、至誠の人を作る』という目的に共感するのなら、老農夫と同じように、今出来るだけの事をしてみても良いかもしれませんね。 12月26日の稽古内容 ご指導:吉田師範 逆半身片手持ち 四方投げ(裏)/入り身投げ、転換隅落とし/天地投げ、天地投げの天、突き 呼吸投げ、小手返し、両手持ち一教、天地投げ など ・内面からスッと通す。流す。もう片方の手は添えるだけ。投げようとしなくても裏三角に進むだけでいける。ぶつからない自然なところを探す。 ・転換したつもりはだめ。いつでも相手を倒せるところ、死角にいる。相手の正面にならない。 ・武道では失敗は死を意味する。スポーツ武術の「先手必勝」ではない。後の先、先の先、先々の気、色々あるが全て一がないと二も三も四もつながらない。守りながら攻めている、相手の中心を捉える、これが「誘い」。 ・両手は片手のごとく、片手は両手のごとく。自分から握手す

中心へ食い込む

皆様ご機嫌いかがですか。昨年の12月には旧武徳殿で合同稽古会を開催致しましたね。あの頃は現在の状況を誰も想像できませんでした。出来る時にやって良かったなぁと心から思います。それもこれも、皆様のお蔭ですね。そして、先生には、本当に、もう…言い尽くし得ない感謝の気持ち。さあ、皆様、寄付致しましょう!というのは冗談ですが、その時は分からなくても、後になって、先生の仰る通りにして良かったなぁといつも実感します。だから分からないなりに信じてやる、ただそれだけです。必ず良いことがあると知っているからです。2020年は自粛期間を経て、自分にとって本当に大切なものが何かよく分かりました。『アンネの日記』で(隠れ家生活とステイホームは比較になりませんが)アンネは次のように述べています。「私は是非とも何かを得たい。夫や子供たちの他に、この一身を捧げても悔いないような何かを。」 12月24日の稽古内容 ご指導:門川師範 正面打ち入り身投げ、呼吸投げ、四方投げ、小手返し、回転投げ、座技呼吸法 など ・(相手を待つのではなく)自分から打ちにいくようにする。 ・相手と密着する。離れていたら出来ない。膝蹴りできるくらいに(しないけど)。 ・(自分が無理矢理)相手の前に出るのではなく、相手を回転させて技が出来る状態にする。 ・相手の反対側の手で殴られないように崩す。 ・武術と武道の違い。相手を殺す技術が、世の中が平和になって殺す必要が無くなり(殺すことではなく)それを使って人を育てることが目的になった。しかし、その技術が生かされているのか。いつでも相手の首を絞められる状態か。相手を倒せないからしないのではなく、相手を倒すことが出来るが敢えてしないだけ。投げるのは相手を開放すること。一方向からだけ物事を見るのではなく、いろんな見方や方法を知っていないと全貌が見えない。 ➡合気ガールより:宮本武蔵先輩も「何時にても、役にたつやうに稽古し、万事において、役にたつやうにおしゆる事、是兵法の実の道也。」と仰っていますね。先生の教えを我々がどう受け止めて生かしていけるのかという事でしょうか。先生のお話はさながら素敵なクリスマスプレゼントでした。2021年も心を新たに頑張ります!

最初の一手が大事

 皆様お元気でしょうか。2020年も残すところあと僅かとなりましたね。悔いのないようお稽古しましょう!さて、今回のブログは12月21日のお稽古について記載していますが、この日が何の日か皆様ご存知ですか。佐藤道場長によりますと、田中万川師範の命日だそうです。ウィキペディアには載っていません。記事をアップするのに数日経っておりますし、皆様がご覧になるのは更に後日と思われますが、よろしければ、暫し黙祷いたしましょう…。 12月21日の稽古内容 ご指導:吉田師範 逆半身片手持ち/両手持ち 内転換呼吸投げ、四方投げ、入り身投げ、胸持ち二教、天地投げの天、正面打ち呼吸投げ など ・(前回の続き)最初の一手が大事。裏三角に崩す。自分から握手する気持ちで。 ・肘を曲げない。相手に飲まれない。 ・相手の内面にスッと入る。撫でるように。あとはぐにぐにして入っていけば良い。 ・技を覚えるのは、点を線にして、線を面にするようなもの。体(の使い方)はその逆。面を線にして、線を点にする。無意識にできる状態。(身につくまでは)「意識して下さい」と説明するが。 ➡合気ガールより:『一に稽古、二に稽古、三四が稽古で、五が情熱』を一年間実際にやってみて、自分はもっと効率を上げないと勿体ないのだろう、と…。今のところ、体力と合氣道以外を段取りする力だけ上がっています。体の歪みは心の歪みと言いましょうか、それを皆様に親切にして頂いて、治療しているような一年でした。感謝しかありません。今年は「誘う」とは?をテーマに一年間お稽古して、来年も勿論継続です。私の2021年の目標は「詰まっているところを流す」ことです。まだまだ『執着しているものを手放す』修行中ですね。皆様はいかがでしょうか。まだ2020年は終わっていませんから、最後まで諦めずに取り組みます。

気の流れ

 いつもブログを見て下さる皆様、有難うございます。師走ですね。今年はどんな年でしたか?合気ガールは稽古の年でした。厳しい状況下にありながら、いつも楽しく真剣にお稽古ができて、人様に恵まれ、充実した毎日を過ごせていることを、感謝いたします。さて、皆様の来年の抱負は何でしょうか。合気ガールが人知れず今から取り組んでいるのは『挨拶をちゃんとする』ことなんです。きっとそういうところから変わり始めると信じております故に…。 12月19日の稽古内容 ご指導:吉田師範 横面打ち/逆半身片手持ち隅落とし、横面打ち呼吸投げ、入り身投げ、相半身片手持ち四方投げ、隅落とし、胸持ち二教 など ・一で出来るところを、一二でつなげる練習をする。つなげるのは何かと言うと、気の流れ。 ・裏三角に崩す。※崩せるところへ捌く。 ・自分から握手しにいく。撫でる。雰囲気を変えない。 ・(例えば人差し指だけでも相手に指を折られることなく手の中に指が入るように、相手の中心へ力を伝える) ➡合気ガールより:先生は全てお見通しです!!!

合流する

 皆様お久しぶりですね。めっきり寒くなりましたがお変わりございませんでしょうか。補助競技場の工事が済んで立派な空調設備が天井にあるのですが、冷暖房ではなさそうです。京都は盆地ですので、特に冬は冷えますし、夏は蒸し暑いのです。大阪の皆様が暑い寒いと仰っていても、合気ガールは「京都はこんなものじゃないんですよ~」と思っています。ただ、暑さ寒さは、お稽古の時は気になりませんね。終わってから畳を上げている時、急に感じるものです。 12月17日の稽古内容 ご指導:門川師範 横面打ち 一教おさえ込み、四方投げ、回転投げ、一教腰投げ、側面入り身投げ、肘極め/五教 など 【捌き①】相手の攻撃が当たらないところへ捌く。相手の打ち込みが空振りした時に自分へ当たらない。相手の範囲の中で技をしない。 ・相手の打ち込みを上から斬り下ろす。横へ払ったり、下から止めない。 ・自分の足元に相手を崩す。※自分の腰がひけてないように。 ・(相手を崩したら、その崩した相手との肩や腕等)位置関係を変えずに、体ごと進む。 【捌き②】自分の肘関節を曲げて相手をそのまま打たせて崩す。 ・相手の掌が上になっていれば肘極め、手の甲が上になっていれば五教に入れる。 ➡合気ガールより:先生がかねてから『取りではなく受けを主体に考えるように』と仰っているのですが、本当にそうでした! 余談ですが、先日合気ガールは誕生日を迎えまして、先生にお願いして投げてもらったんですよ。…立てないくらいに💝何歳になってもお誕生日を祝って頂くのは嬉しいものです。寧ろ年を重ねるほどに喜びもひとしおですね。今年のお誕生日は今までで一番だったな~と毎年更新するわけですから。最高です!

受けない

 12月になりましたね。皆様体調はいかがでしょうか。武道センターの空調設備新設工事の為、稽古は2週間休みになります。今はまだ比較的暖かいですが、2週間後は冷え込みの厳しいことでしょう。心身を温めて、お稽古に臨めるように準備しておきたいものですね。どうぞ、皆様お体ご自愛下さいませ。 12月3日の稽古内容 ご指導:門川師範 正面打ち一教おさえ込み(※相手を前に進ませる)、入り身投げ(相手を崩すのでそのまま出来るが、転換して入り身投げをする)、呼吸投げ(天秤投げ)、外転換四方投げ、外転換小手返し、回転投げ(正面打ちを外側から合わせて崩す) ・相手の攻撃を受けない(止めない)。 ・(打たせて)打ち込みの軌道を変える。※11月5日の稽古内容参照 ・【入り身投げ】相手の真後ろになるように ・【小手返し】自分の足元の方へ(導く) ➡合気ガールより:先生が前でしているのと全然違うことをしているのが過半数だったら…気付いた場合は、オロオロしてしまいます。自分が頓珍漢なことをしている場合、大概は先生が回ってこられた時に、受けをさせてもらって、全然違うことをしていると気付かされるのです。しかし毎回先生が全員を直接指導するのは難しいので、本当は、各々が何をやっているのか理解して、お稽古している人同士で、先生が今日やっていることの何割かを再現できるのが理想ですよね。相手任せではなくて。その為には受けを見て、そして受けで感じないと…と思うのですが。頑張ります!!!