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自由自在

 雨上がりは心も晴れやかです。穀雨が大地を潤す頃、寒暖の差が激しいですね。ご自愛くださいませ。何かをしようとし過ぎるとかえって体が動きにくいものですが、行きあたりばったりでたまたま当たる…というのはリスクが高過ぎますよね。稽古に臨む心構え、姿勢と言いますか、自分の番がきたら準備する…というようなことでは、速さとかではなくもう決まってますね、結果が。だから相手の先手を待つ構えになってしまったり、急に動こうとしてこもってしまうんでしょう。理由はひとつではないにしろ、そういう根本的なところから直さないと、一時的に矯正されてもすぐ戻るのはそういうことです多分。逆に、相手をそうさせるよう、いかなる事態にも動じず自由に動ける精神と体勢を維持できるよう用心できれば…或いは。 4月24日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②両手持ち四方投げ、③一教おさえ込み、④胸持ち二教おさえ込み、⑤両手持ち四方投げ、⑥側面入り身投げ/入り身投げ、⑦後ろ両手持ち呼吸投げ、⑧諸手持ち転換二教、 背伸びの運動 など ②(中心を捉える。スッと通す。振る、突く)蹲踞、または半身で。つま先立ち→後ろではなく前に重心があるので突ける。 ③(陽→陰)上から取る。杖…突くのと振るのは同時。(慣れてくるまでは)楷書で。 ④反対側を取られたとしても関係ない。多人数。蹲踞を広げたら半身になる。自由自在。上下(高さを使う)、左右(振る)。 ⑤ひとつにまとめる。 ⑥相手の手が離れなければ(側面入り身投げ)、離れたら(入り身投げ)。2通り。 ⑦的確に捌く、的確に流す。乗る。 ・根をおさえる。 ➡合気ガールより:歩むが如く

手の内

 新緑の眩しい季節となりました。皆様お加減はいかがでしょうか。さて、「適材適所」という言葉は宮大工の仕事から生まれたと言われています。腐食に強い栗の木は土台に、木目が美しく強度のある檜や欅は柱に…。日本の風土で育った木は日本の厳しい気象条件でも長持ちします。宮大工の手仕事は木との語らいで、釘や金物などを最小限に留めて木と木を組み合わせて神社仏閣の建立や補修を行う高度な技術です。修復する際は、全て新しいものに変えるのは簡単なことだけれど、構造は変えず、使われている材料も最大限残しながら必要な分だけを継ぎ足します。そして、新築の際も修繕を見越した仕事をするそうです。先人たちの思いを遺し、次の世代に伝えるための技なんですね。体の隅々まで、本来備わっている働きをさせてあげられるように大切にして磨いていきたいものです。 4月22日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち(転換)呼吸投げ×2、③四方投げ、④相半身片手持ち一教おさえ込み、⑤逆半身片手持ち角落とし、⑥入り身投げ、⑦諸手持ち(転換)呼吸法、⑧二教、⑨座り技呼吸法、 背伸びの運動 など ②振る(陽/陰 反対の手で誘う→受けは持った手で受け身を取る) ③斬る、突く。伸びがでてくる。 ④振って戻すのではなく、振って突く。 ⑤(杖に見立てて)中心へ。ハート。(危なくないように手ほどきした方を肘へ添える) ⑦上からでも下からでもやりやすい方でよい。短刀を持っていて、殴るのではなくその先をいつでもポンと突ける。放つ。受け身の手の形。 ⑧手の内。外面だけでなく内面を感じる。頭から湧き出る知識ではなく体から湧き出る智慧。自分の中心を感じる→相手の中心を感じる。ハート、中心、その中に芯がある。宮大工は木を触って木の芯を感じる。分からなければ削り過ぎたりしてしまう。言葉で説明できるものではない。内側を感じる、鍔迫り合い。もう片方の手は握らず添える。 ⑨(片手持ちでする) ➡合気ガールより:手から読み取る

手刀/コミュニケーション

 蝶が舞い燕が飛び交う頃となりました。今日は夏日でしたね。皆様お変わりありませんでしょうか。合気ガールはこのところ専ら朝堀り筍を湯がいています。新筍は、トウモロコシのような甘い香りがして、歯ごたえは優しく、甘みと春の苦みが感じられますね。筍を茹でるときは皮のままで、一晩鍋ごとおいて冷ましてから皮を剥き水に漬けて保存します。この険しい皮を剥がしていくとかぐや姫みたいな筍が出てきますから、強張りを1枚1枚なくしていけば本来の姿が現れるのかな、なんて…。気付けば元より頑強な鎧を身にまとっている体たらくですから、ねぇ。何回振出しに戻ってもまた一から出直しです。調理の際は1枚ずつなんて面倒なことはせず上下を捻って一度に全部取っちゃいますが…。 4月17日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち(転換)呼吸投げ、③(転回)呼吸投げ、④逆半身片手持ち/両手持ち四方投げ、⑤正面打ち一教おさえ込み、⑥諸手持ち(転換)呼吸法、⑦横面打ち入り身投げ、⑧逆半身片手持ち呼吸投げ、 背伸びの運動 など ②足を揃える(しゃがむ、お辞儀)。陰の力持ちで後ろの足を自由に動かせる。 ・固まらない。 ④(斬る、突く)手刀。 ⑤体を使う。口を減らす。多すぎる。陰、陽。体が充実していないから口で言うことになる。口でいちいち止めない。 ⑥(いこう、やろうとしてぶつけずに通す)弓。脇を締める。 ⑦コミュニケーション(体で)。受けで棒立ちにならない。①の受けのときのように前足に重心が乗っているか。感じようとしているか。 ⑧風船を膨らませる。相手の中ではなく外。 ➡合気ガールより:例えば白帯の人とする場合に受けが誘導すれば相手は分かる

陰の力持ち

 ブログを見て下さる皆様、いつも有難うございます。お天気が良いと暖かいですね。先月の今時分は桜餅でしたが、手土産の心遣いにも柏餅の季節となりました。無病息災が一番ですが、病気ひとつをとっても「思わぬ出会いがあって、若い人たちに色々教えてもらって勉強になります。」と笑顔で話せる方もいれば、色々ですね。おべんきょうは、ただ物事を覚えるだけでなく、心を正しくし、美しくし、よく考え、よく工夫し、からだをつよく鍛えること皆おべんきょうですよね。武道をすることで肚を練るとか精神の涵養を期待しますが、気遣いがあればこそ…でしょうか。何度でも諦めずにやるしかない! 4月15日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち/両手持ち呼吸投げ、③逆半身片手持ち呼吸投げ、④四方投げ、⑤正面打ち一教、⑥二教おさえ込み、⑦諸手持ち呼吸法、⑧突き小手返し、⑨腕返し、⑩後ろ両手持ち三教おさえ込み、⑪半身半立ち両手持ち呼吸投げ、 背伸びの運動 など ②転換。体の変更と言ってもいい。振る。 ③ ①の転換。(もう片方の手で斬るように) ④振り下ろす、突く。ふりかぶると思うと足が出にくい。のび。 ⑤陽(最初に接触した前の手)を使ったら用なし。陰を使う。in。杖と同じ。陰の力持ち。歩くときは1本足。2本足では歩けない。陰と陽の繰り返し。 ⑥ここ(上腕~肘)は動かない。ここ(手首)は動く。(出力せずそのまま)招く。 ⑦突く、弓を放つように ⑧小手を返す。両方使う。 ⑨肘のところへ引っ掛ける。 ➡合気ガールより:スーッと伸びていく/軸を鍛える

(〇△▢)

日柔らかくのどかに照る春の季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。黄砂が飛んでいるそうですね。原付のシートを見ればよく分かります。私は普段ベランダの掃除は月に1回なのですが、この時期それでは追いつかないですね。そんな感じで、稽古しようとも黄砂的なものの方が多ければそうなります。だからといって稽古の量を沢山増やすのは現実的ではありませんから、質の問題…。自分の心は自分で立て直すしかありません。さりとて、そんな簡単にはいかないから稽古するわけで。世の中で良いとされているものはかえって執着や争いの元だなぁと感じますが、皆に生かされているのに一切合切捨てられる筈もないですから、出来る限り薄めることが出来れば万々歳でしょうか。 4月13日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③肩取り面打ち(転換)一教おさえ込み、④入り身投げ、⑤四方投げ、⑥小手返し、⑦呼吸投げ、⑧十字投げ、⑨四教おさえ込み、⑩座技呼吸法 など ③当身を入れる。(手を)下に向けると(自分の)肘が出てしまうので、ただ下ろす。押さずに自分の足元へ。 ④今度は下に。親指を引っ掛けると相手の肘打ちを防げないので、引っ掛けずに取る。 ⑤肩を持たれたまま入ろうとすると自分の首が締まるので、そうならないよう横並びになる。 ⑥引っかからずそのまま出来るならそれでよい。 ⑦中心を捉える。 ⑧親指を引っ掛ける。 ⑨手首より肘が前になるようにする。そのままおさえ込みへ。 ➡合気ガールより:間を取る/何のために捌くのか

関係性を保つ

 遅咲きの八重桜が満開となっております。皆様ご機嫌いかがでしょうか。人から見聞きしたものは本当の智ではないとして、自分で体得したものは果たしてどれくらいあるでしょう。それを得んとしていますが辿り着ける保証もありません。しかし明日命が尽きるとしても今日稽古しなければ悔いが残るでしょうね。今出来る事は全部やったと言えるでしょうか。合気道というものをとおして、自分のこころを乗り越えることを体を使ってしているのですが、ひいき目に見ても1勝9敗くらいです。それで今度こそとか思うわけですが同じことをして進まない…。しかし桜とて色々ですから、相対的なものではないですね。 4月10日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち呼吸法、③(転換)呼吸投げ、④胸持ち呼吸投げ、⑤逆半身片手持ち四方投げ、⑥呼吸投げ、⑦胸持ち二教おさえ込み、⑧正面打ち一教、⑨呼吸投げ、⑩諸手持ち呼吸法、⑪座技呼吸法、 背伸びの運動 など ②前後。転換してもよい。 ③(振る) ④相手に持たれても自分が持っても同じ。ストン。(手で引っ張らず)関係性を保つ。 ⑤内/外 ⑥転換/すり抜ける 横並びになる ⑦接続。相手に寄りかからない。 ⑧中心を捉える。アウトプットしない。 ⑨(前後)四方投げと同じ。 ⑩捌きは工夫する ➡合気ガールより:雰囲気変えない/吸い込んで吐き出す

埋める

 春先の菜の花などほろ苦い野菜の時期から、筍の季節がやって参りました。皆様お元気でしょうか。16時前くらいに、出かけようと思って身支度を整えていると、頼んでもないのにウーバーイーツがやって来たのです。配達の方がお家を間違えたようで、ハンバーガーの袋を持っておられました。仕事中とか育児や介護で手が離せない人にとっては便利なサービスですし、夜中でも配達員の方を見かけますね。時間帯、食べるもの、手段、自分にはない選択肢ばかりで、世の中は色んな人がいて成り立っているんだなと…。自分がどうするかだけでなく、人はどうしたいのかを知ろうとすれば、見えている世界がもう少し変わってくる筈。レールを切り替えようとして、進むつもりがまた振出しに戻って右往左往しています。 4月8日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち転換角落とし、③呼吸投げ、④四方投げ、⑤呼吸投げ、⑥突き入り身投げ、⑦胸持ち二教おさえ込み、⑧横面打ち外転換呼吸投げ、⑨天地投げ、 背伸びの運動 など ②(①の状態を保つ。空間を埋める) ④(転換、内転換、斜めに捌く)内/外 振りかぶって振り下ろす。 ⑥自分が埋める/相手が埋めてくれる。空間ごと。 ⑦腕は曲がるので手でいこうとしない(触れているところを使って体幹で伝える) ⑧回ろうとするのではなく埋める。過剰な部分をなくす。 ➡合気ガールより:どういう状態なのか/道を作る

肩より後ろ

 春の長雨が散らした花が絨毯のようですね。朝は冷え込みそうです。お体おいとい下さいませ。雨が私のこころも流してくれたら良いですが、そう簡単にはいかないものです。毎回ゼロになりたい…しかし何かが残っていて目を曇らせ体を固めている。あまり難しく考えないで素直に見て動けたらそれで良いのです。全体像を把握できれば、細かいところは後からついてくるのかもしれませんが、自分が感じたことをすっとすぐにその場で行えないのは、自信がないんだろうなと思います。それに、すーぐ休憩して楽しようとするからな~。色々あるけれど、ひとつずつ良い方へ変えられるよう丁寧にやるしかないですね。 4月6日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③横面打ち一教おさえ込み、④入り身投げ、⑤回転投げ、⑥三教おさえ込み、⑦(外転換)四方投げ、⑧小手返し など ③相手の腕の中にいない。外にいるようにする。 ④ ③は上から取るが、今度は下へ。払わない。いずれも自分の腕が横にならず縦になっているようにする(ふりかぶる/斬り下ろす) ⑤無理に技をしようとせず、足元に落とす。自分の腰位に相手がくるように(して技ができるようにする)。 ⑥最後までゆるめない。途中で痛くないのは緩んでいるから。 ⑦捌いて相半身になる。受けも相手を追いかける。相手の反対の肩より後ろになる。①でもいつでも肩より後ろ。 ➡合気ガールより:スキのない/自分の法線に喰い込む

自分の軸を保つ/体で会話する

 すべてのものが清らかで命輝く頃となりました。皆様お加減はいかがでしょうか。雑念を削ぎ落していけば本来の姿になるのかもしれませんが、いらないものを持ちすぎているようです。自分では集中しているつもりでも、実際のところは逆だったり、いい加減なものですね。養殖鮪を1Kg太らせるのには12~15㎏の餌(鯵や鰯などの天然魚)が必要と言われています。私が体を使えるようになるまで一体どれほどの稽古が必要なんだろう。だいたいそこからが本当の始まりのような…。鮪なのかメダカなのか、体で会話すれば密度が変わってくるのでしょうが。何回やっても同じなのか、どこかで変わるのか。おしゃべりしてる暇なんてないぜ! 4月3日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②両手持ち呼吸投げ、③四方投げ、④横面打ち呼吸投げ、⑤正面打ち角落とし、⑥後ろ両手持ち呼吸投げ/おさえ込み、⑦諸手持ち呼吸投げ、⑧二教からの入り身投げ、⑨座技呼吸法、 背伸びの運動 など ②前後。こっちからあっちへ送るようにする。アウトプットしない。但し、引かないように注意する。相手に寄りかからない。相手の支えがないと倒れるようではいけない。自分の軸を保つ。 ③形を作ろうとしない。そんなものは妄想。 ④(振りかぶって斬り下ろす)ただし斜へ ⑤相手の腕を剣や杖に見立てる。体が残らないよう捌いて避ける。中心を崩す。 ⑥相手との関係性。自分の軸がしっかりしているかどうか、感じられるものではない。しっかりしていると思った時点で妄想。自転車乗るのと同じ。自転車乗っているときに何も感じたりしていない。相手に技がかかるかどうか、それでわかる。希望が湧くストーリーを作る。自転車乗れたのは地球と仲良くなれたから。 ⑦上がればそうするし、我慢するような人にはいかないので上げずにそのまま。体で会話する。 ⑧相手の全体に目を向ける、耳を傾ける。 ➡合気ガールより:重心の乗せ方

自分で立つ/おすそわけ

 昨日今日と暑いくらいでした。紅枝垂桜も満開ですね。皆様お変わりありませんでしょうか。武道センターの裏は平安神宮神苑ですが、谷崎潤一郎の細雪でも「紅の雲」と書かれるほどの優美さです。平安神宮は平安遷都1100年を記念して遷都のおや神様である桓武天皇をお祭りし明治28年に創建されました。当時の京都は幕末の動乱で市街地は荒廃し、明治維新によって首都が東京に遷ったことは人々に衝撃を与え、目を覆いたくなるような状況だったそうです。しかし、市民の情熱と、全国の人々の京都に対する思い入れによって、復興事業や古き良き京都の維持継承へと展開され、熱意と一連の町おこし事業の結実として平安神宮が創建されました。…さあ、私たちも、この地にあやかり、開祖や田中万川先生の合気道を後世に伝えていけるよう『一に稽古、二に稽古、三四が稽古で五に情熱!』 4月1日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②相半身片手持ち呼吸投げ、③胸持ち呼吸投げ、④横面打ち四方投げ、⑤正面打ち一教おさえ込み、⑥入り身投げ、⑦逆半身片手持ち(二教)おさえ込み、⑧呼吸投げ、⑨小手返し、⑩諸手持ち呼吸投げ、 背伸びの運動 など ②受け身を取るように(受け身の腕の形に返す) ③最初から身構えるのではなく、慣れてくれば受け身のように地面に着く直前に。 ④振り子のように(斬り下ろす、斬り上げる)スパッと。流す。 ⑤ぶつかるのではない。相手によりかかって立つのではなく、自分で立つ。地に足をつける。 ⑥おすそわけ。相手に力を分けてあげる。 ・力を抜いて感じる。相手の腕を剣や杖に見立てて持つ。 ⑨相手が来てくれている。全体に耳を傾ける。間。 ⑩自分で立つよう工夫する。使えるところを使う。 ➡合気ガールより:三本目の足/吸収する 剣?