手の内

 新緑の眩しい季節となりました。皆様お加減はいかがでしょうか。さて、「適材適所」という言葉は宮大工の仕事から生まれたと言われています。腐食に強い栗の木は土台に、木目が美しく強度のある檜や欅は柱に…。日本の風土で育った木は日本の厳しい気象条件でも長持ちします。宮大工の手仕事は木との語らいで、釘や金物などを最小限に留めて木と木を組み合わせて神社仏閣の建立や補修を行う高度な技術です。修復する際は、全て新しいものに変えるのは簡単なことだけれど、構造は変えず、使われている材料も最大限残しながら必要な分だけを継ぎ足します。そして、新築の際も修繕を見越した仕事をするそうです。先人たちの思いを遺し、次の世代に伝えるための技なんですね。体の隅々まで、本来備わっている働きをさせてあげられるように大切にして磨いていきたいものです。

4月22日の稽古内容 ご指導:吉田師範

①体の転換、②逆半身片手持ち(転換)呼吸投げ×2、③四方投げ、④相半身片手持ち一教おさえ込み、⑤逆半身片手持ち角落とし、⑥入り身投げ、⑦諸手持ち(転換)呼吸法、⑧二教、⑨座り技呼吸法、 背伸びの運動 など

②振る(陽/陰 反対の手で誘う→受けは持った手で受け身を取る)

③斬る、突く。伸びがでてくる。

④振って戻すのではなく、振って突く。

⑤(杖に見立てて)中心へ。ハート。(危なくないように手ほどきした方を肘へ添える)

⑦上からでも下からでもやりやすい方でよい。短刀を持っていて、殴るのではなくその先をいつでもポンと突ける。放つ。受け身の手の形。

⑧手の内。外面だけでなく内面を感じる。頭から湧き出る知識ではなく体から湧き出る智慧。自分の中心を感じる→相手の中心を感じる。ハート、中心、その中に芯がある。宮大工は木を触って木の芯を感じる。分からなければ削り過ぎたりしてしまう。言葉で説明できるものではない。内側を感じる、鍔迫り合い。もう片方の手は握らず添える。

⑨(片手持ちでする)

➡合気ガールより:手から読み取る





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