死角を作る

 ブログを見て下さる皆様、いつも有難うございます。宣伝ではないのですが…合気道学校では、ビデオカメラを使って録画した映像を先生に解説してもらう事があります。そこで先生が、この点を注意してくださいと伝える為に、敢えて高段者の方の上手に色々出来ている映像ではなく、初級クラスの映像で良いところに焦点を当てて解説されたことがあったのです(※普段は上級クラスでは上級クラスの映像しか使いません)。先生がまた世阿弥の言っている内容を素で実践されている…と私は驚嘆の念を禁じ得ませんでした。世阿弥の著書『風姿花伝』の中で「稽古は強かれ、情識はなかれ」(稽古は厳しくやれ、慢心はなくせ)とあります。世阿弥が公案の問いと解を述べているのですが、Q.上手な人が下手な人から学ぼうとしないのは何故ですか?A.それは慢心するからです。本当の名人なら自分より下位の者からでも学ばずにおくという事はあり得ません!という大変厳しい内容です。もう少しマイルドに訳すと、誰しも良いところがあるから、お互いにお手本と思って、よくよく工夫をしましょうということです。そして、長所短所に気付くのも難しいので人に聞きましょうとも。慢心するほどの余裕はありませんが(※とにかく怒られている)横着しないように注意して、良い方を体に覚えさせるよう反復して稽古しよう、と心に誓い…翻って過剰になったりしています。行きつ戻りつ、2021夏、到来!

6月10日の稽古内容 ご指導:門川師範

体の転換、受け身の練習、①相半身片手持ち一教裏、②入り身投げ、③三教おさえ込み など

・(掌を外に向ける回転を使って相手を前に進ませる)相手が進んできたところで当身(がいつでもできる状況を作る)。自分が当身を入れに進まない。

・相手を動かすことで死角に入りたい。では死角とはどこなのか。相手の肩より後ろ。

③自分の中心で振りかぶって振り下ろす。おさえ込みは、一教の時に坐って抑える相手の腕の位置(角度)に自分の体があるとよい。

➡合気ガールより:先生は最初から在るという「ライン」を使われていました!そして私は地面を這いつくばっていたのです。

(追伸)合気道学校後期は9月より開始ですよ~。あ、宣伝しちゃいましたね!

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