歩く

 皆様ご機嫌いかがでしょうか。クチナシの花の甘い香りが初夏の訪れを感じさせる今日この頃です。さて、表題は「歩く」です。前回世阿弥のお話をしましたが、能や狂言の基本的な立ち姿を「構エ」、歩き方を「運ビ」と言うそうです。腰を落とし重心を低くして、下半身を安定させる姿勢です。お腹に力を入れてうたったり、上半身を揺らさずに舞う動きの理に適っている為、シテの面がぶれるのも防げるとか。運ビは摺り足で、構エを保ったまま歩くのに適しているようです。そういえば、以前は腰をきるときに「エイッ」て言ってたんですよ。腹式呼吸とか、臍下丹田から力を出す…というような意味もあるのかもしれませんね。

6月14日の稽古内容 ご指導:吉田師範

体の転換、逆半身片手持ち呼吸投げ(外側/内側)、転換角落とし、突き角落とし、座技正面打ち一教おさえ込み、突き小手返し、横面打ち外転換四方投げ、天地投げ など

・歩く。

・転換して吸収する。

・重みをのせる(座っても立っても同じ。片足を上げて一本足になっても同じ。)

・連動する。

・(結んでいるところを)常に自分の中心で、大切にする。

・(外転換)相手とすれすれで回る。

➡合気ガールより:先生のお手本が野村萬斎さんみたいに幽玄で、私はいつもやっている小手返しと思えなくてあたふたしていたら、「普通の小手返し」と教えてくださいました。普通と言えるカッコよさ…。重みが違いますね!

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