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相手の肩の後ろ

 『雲の峰いくつ崩れて月の山』アゲハ蝶が飛ぶのを見かけるようになりました。皆様ご機嫌いかがでしょうか。いやなことをされたときに、それをされたらいやですと伝えることは案外難しいものです。たとえば暴言、暴力、不当な扱い等。言いにくいのは、相手との関係があって衝突を避けようとするのですね。しかし我慢していると同じことが繰り返されるおそれがありお互いにとってよくありません。言い出せずに愛想笑いでやり過ごすような場面で、なんとその場に居合わせた見ず知らずの子どもたちが私を守ろうとしたことがありました。その時は愕然として何も行動を起こせず、今時分になってこのままではいけないと恥じ入りました。私が我慢することで自分の尊厳は傷付けられ相手の品性は損ねるし悪循環を生む温床となります。自分の身は自分で守らねばなりませんし、力があっても他者を蹂躙してよいことにはなりません。ピンチは合気道を活かすチャンスでもあります。思い立ったが吉日。I can do it! 5月29日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③逆半身片手持ち四方投げ(裏)、④入り身投げ、⑤回転投げ、⑥呼吸投げ、⑦二教おさえ込み、⑧自由技、⑨腰投げ、⑩座技呼吸法 など ③(①で相手が進んで)相手の肩の後ろになる。相手が動かなければ自分が入る。相手の前で無理矢理技をしない。 ④(てほどき→)相手の後ろへ。自分の両手を広げてみて掌が見えなくなる、それが後ろ。 ⑤ ④から自分の足元へ。手だけ下がるのではなく中心が下がるようにする。 ⑥天地投げの天と同じ(後ろの足が出てくる) ⑦(⑥→)下から二教。胸と肘を挟むようにする。 ⑨(⑥→中へ転換)受けは相手の道着を持つ ➡合気ガールより:触れているところと相手の中心をつなげて中心を攻める

右と左を均等に

 天地万緑が渦なす折、皆様お元気ですか。全日本合気道演武大会に参加するときは、せっかくなので東京の本部道場で稽古をします。ひたすら動かされて受け身を取って疲れ果てる、エネルギーを燃やして、生きてるって実感します。全然知らない人とやるのも良いものですね。楽しい。また、有難いことに機会をいただいて、とにかく白帯の方とやるという武者修行の日もあります。そういうときは、どういう風に受けを取ったら相手の人がやれるようになるかとか、どういう風に伝えたら良いかとか色々かんがえながらやるので勉強になります。やってる内に皆がどんどん上手になっていくから面白いですよ。長時間受け身を頑張りすぎて?膝の裏の筋がもう限界でしたけどね。ちなみに演武の方も1年前より空間をうまく使えたので(周りの人達のお蔭でもありますが)、多少は余裕を持って行えたと思います。 5月26日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち(転換)回転投げ、③両手持ち(転換)角落とし、④正面打ち一教おさえ込み、⑤一教呼吸投げ、⑥入り身投げ、⑦横面打ち(転身)小手返し、⑧逆半身片手持ち四方投げ、⑨胸持ち二教おさえ込み、⑩逆半身片手持ち/肩持ち呼吸投げ、 背伸びの運動 など ②(①→)膝を着く ③(左右)均等に。伸ばしていく。 ④いちに。右と左を均等に。技をやろうと向かわない。 ⑤流れがあるからやりやすい ⑥一二の呼吸。避けない。 ⑦(剣を返すようにして相半身で合わす)小手返しは下段。上げない。自分の前 ⑧最初から速さ、鋭さを求めない。まず捉えている。そのためには自分の軸を鍛える。手と足が一緒に動く。 ⑨⑩中心を捉える ➡合気ガールより:姿勢が大事

回転

 だんだんと暑さが増す頃になりましたが、週末は気温が下がりましたね。お体おいとい下さい。さて、5月24日に第62回全日本合気道演武大会が日本武道館にて開催されました。今年は早くから並んで下さった有志の皆さんのお蔭で、特等席にて先生のやわらかく鋭い、またやわらかさの中に重みを感じさせられる迫真の演武を拝見できました!合気道の形は決まっているけれども、見ている人を魅了する、その場にいる観客ごとその空気に飲み込んでいかれるのは、形に命を吹き込まれているからでしょうか。今回は有難いことに先生のお姿を近くで見られましたが、これが反対側の畳であっても感じられないわけじゃない。現に他の演武で遠くてもわあ、と思うときはありました。この感じたものは。写真には映らない、言葉では表せない何かがあります。 5月22日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③横面打ち一教おさえ込み、④四方投げ、⑤入り身投げ、⑥角落とし、⑦三教おさえ込み、⑧自由技、⑨腕絡み など ③横に捌く。(六方)後ろ足の横の方へ。前の足はそれと相手とを結んだ間になる。 ④相手の攻撃の先に体を残さない。後ろに下がるとそうなる。 ⑤相手の後ろへ。払って遠ざけるのではない ⑥(横に捌いて前方へ)相手の横面打ちの伸びる方向へ ⑦止めずに外側へ転換する(同じ横面打ちで肘を曲げて転回し止めずに行かせるのと同じ) ⑨(⑥→)相手の肘が上を向くように回転させる ➡合気ガールより:相手の中にいない

体の当たり

 小満の時季となりました。「万物盈満すれば草木枝葉繁る」すべての生き物が勢いをつけて成長していく、生命力に満ち溢れた季節ですね。さて、かしこい人達とお話したら質問に対してすぐベストアンサーが出てくるし、私の話を聞いても瞬時に要約や言い換えができてそこから発展していけるのでAIいらんがなと思うこともしばしばです。しかし職場内では順序だてて説明しても先入観なのか概念がないのか時間をかけても伝わりにくい内容が時にはあります。そういうことが合気道でもあるんでしょうけど、こちらは体を使うから理解よりも速く伝わっているものがある。または年月をかけてじわじわと中身の変化があって、遅れて伝わってくるものもある。これが体で対話する醍醐味なのか~。もっと磨いて、養って、いろんなものを見たり感じたりしたいです。 5月19日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②相半身片手持ち(転換)入り身投げ、③正面打ち入り身投げ、④相半身片手持ち小手返し、⑤逆半身片手持ち呼吸投げ、⑥肩持ち小手返し、⑦両手持ち呼吸投げ/側面入り身投げ、⑧四方投げ、⑨後ろ両手持ち一教おさえ込み、⑩正面打ち角落とし、⑪座技胸持ち二教おさえ込み、 背伸びの運動 など ②(∞、の、柄杓で水を撒くように)、(誘う→返す→親指が下) ③(中心を取る、入り身、転換) ④(②の下段) ⑤ ②③のように首を取るわけにはいかないが同じように中心を取る(流しておさえる) ⑥中心を捉える ⑦返す ⑧挟む ⑨半身を合わせる(→半身の前) ⑩重さ、速さはやわらかさの中からくる。避けない。鍔迫り合い。吸い込む。体の当たりがある。しのぎを削る。もう片方の手で肘を防いでずらす。中心。 ⑪(当身)中心を捉える。 ➡合気ガールより:肚を充実させる/陰陽の図

流しておさえる

 立夏の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。蒸し暑くなって参りました。さて、トランペット、ホルン、チューバ、トロンボーン等の金管楽器は先端にベルと呼ばれる音の出口があります。コーラスの先生が「歌う時は自分の体は楽器」と言っていたので、歌う時でなくても響き合うにはそういう風に使えればよいのではないかと思い、やれたときは良かったです。「技」と思うと固定観念に囚われてしまいがちですが、そうではなく響くようにとしていけば間違った稽古の仕方から今やっていることをやれるかもしれません。あくまで合気ガールの話ですよ。今何をしているのか出来る出来ないはともかく行わなければ次も同じで改善はされませんが、まず行動へ至るには見て認識することが必要になってきます。そのためには受けて感じるセンサーを磨かないとね。稽古あるのみ! 5月17日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち(転換)呼吸法、③一教おさえ込み、④二教からの呼吸投げ/回転投げ、⑤諸手持ち(転換)入り身投げ、⑥正面打ち小手返し、⑦相半身片手持ち四方投げ、⑧天地投げ、⑨肩取り面打ち二教おさえ込み、⑩後ろ両手持ち三教おさえ込み、⑪胸取り入り身投げ等、⑫座技一教おさえ込み(裏)、⑬座技呼吸法、 背伸びの運動 など ②転換(取っている)。慣れてくればそのまま ③転換。もしくは転身、内に転換。(∞)中心を捉える。   ④(胸につける)(体を開く/進む) ⑤(転換→斬る/或いは転換なしで) ⑦(肘のコントロール/ネジ) ⑨ ④と同じ。中心を捉える ⑩後ろ両手持ちは三教が一番振りかぶりの稽古になる ⑪捌き。肘(または手)、掴まれても。体の使い方 ⑫流しながらおさえる。流しておさえる。 ➡合気ガールより:らせん/空間を運ぶ

(∞)

 薫風の心地よい時季となりました。皆様お変わりありませんでしょうか。広隆寺に行った際に、十善戒が掲示してありました。最初厳しいな~と思いましたが、今こそこういうことをやれるんじゃないかとも思えてこの出会いを心に留めておきました。身体、言葉、心のカテゴリーでそれぞれ不○○(~をしない)という心がけ十項目ですが、たとえば仕事でもいろんな場面に遭遇しますから、あらゆる苦しみの元はその○○をとにかくやっていることからおこるというのがよく分かりますね。自分は色々手放していこうってしてるけれども世間一般はそうじゃないんだから、自分の身は自分で守らないといけないスリル。みんな仲良くなんていうのはそれこそ○○、善も悪もあるリアル。自分を殺しに来た奴とお友達になるってことは当然それだけの力があるということです。だからかっこいい! 5月15日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③肩取り面打ち(転換)一教おさえ込み、④入り身投げ、⑤四方投げ、⑥呼吸投げ、⑦自由技、⑧十字投げ、⑨三教おさえ込み など ③(肩を掴まれたら)当身を入れる。受けは防ぐ。両手はいつでも前にある方が良い。何でもできるように。(向かい合って詰まらないよう)自分の前で技をする。 ④親指を引っ掛ける。浅いと引っ掛けられないので上から取る等するしかない ⑤自分の動きだけすると相手の腕が引っかかって首が締まる。相手の肩も回転するように ⑥ ③から投げる。挟むようになるので危ないから離すがいつでも挟めるようにする ⑧相手が内側で持つと③で引っかかるので④から技をする。外側で持つとそうならないので③からそのまま技になる。 ⑨転換するときに相手の中でするのではなく外になるように ➡合気ガールより:引き出す/相手の邪魔をしない

自分の前

 ブログを見て下さる皆様、いつも有難うございます。ただ見ていても色々見落しているんですが、実際にやった動きは目に入ってくるものですね。自分の認識下ではこれまで抽出されてこなかったようなところを、なんだ普段からそういうことやってたんだな~となる。しかし、身につくとなると話は別で、あの時期はあんなにやってたのにちょっと間をあけるともう忘れてしまっている。染み込むくらいにするにはいつも忘れたらいけないことってある。ただし何も覚えてなくても出てくるときは出てくるから不思議。それに、変だった間が、殴られたり蹴られたり見えない剣で毎回何度も集中砲火的に金的されてたら短期間で矯正されたね、仕上げられたねーってこともあるから(やっぱり先生はスゴイ。有難や)私もあやかって、とにかくやる。以上! 5月12日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち(転換)呼吸法、③呼吸投げ、④四方投げ、⑤相半身片手持ち一教おさえ込み、⑥四方投げ、⑦入り身投げ/おさえ込み、⑧正面打ち入り身投げ、⑨諸手持ち(転換)二教おさえ込み、⑩逆半身片手持ち転換おさえ込み/回転投げ、⑪横面打ち一教おさえ込み、⑫天地投げ、 背伸びの運動 など ②(転換)相手の横→伸ばす(半身)相手も伸ばす ④(肚で) ⑤返す(また返す)押し込みが強い場合は(転換する) ⑥(内小手で返す)(中から) ⑦∞(袈裟、らせん) ⑧(取る)縦、横、ミックス。自分の前。それが証明。 ⑨離れないようにもう片方の手も添える ⑩手刀が使える ⑪(剣が無くてもある)ここだけと思うと隙(中心を捉える) ⑫手、足と思ってもいかない。行くときは行く。 ➡中心と軸と気

突き抜ける

 さくらんぼの実が今にも弾けそうなくらい赤く色づいて可愛らしいんです。皆様ご機嫌いかがでしょうか。青もみじが好きだなあと思っていたらお庭のもみじを分けてもらえました。ただ活けただけなのにとても様になっているのはもとの伸びようとする生命力のなせる業。外で見ているときは上空で景色の一部、塊として見ていますが、お部屋の中だと葉脈やギザギザしている先端の形など細部が見えるのでまた新鮮です。雨に濡れて露恐れずと言いますが、近年は合気道をしていて先生や皆のお蔭でどんどん行動範囲が広がっているし付随していろんなことにも興味を持って取り組めるので有難いことだなあと感じています。外に出ても内にこもっていたら仕方がありませんから、いろんなことを吸収していけるよう都度空っぽに。鎧を取って感じられる幅を増やしていけるように…。 5月10日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②逆半身片手持ち(転換)呼吸法、③呼吸投げ、④四方投げ、⑤正面打ち一教おさえ込み、⑥逆半身片手持ち回転投げ、⑦天地投げ、⑧逆半身片手持ち入り身投げ、⑨諸手持ち二教おさえ込み、⑩座技相半身片手持ち一教(表/裏)、 背伸びの運動 など ②ここ、相手と思うとぶつかる。反対側の壁を突くように ③(上下、前後) ④向こうの壁を突き抜ける ⑤止めようとしない。どこまでも伸びていく ⑥突く。出ながら下がる、回る。積極的に。 ⑦(天地に分ける)肚が進む、回る ⑧(てほどき→中心)掌で押さない方が良い。(行かせて)返しても良い。上げて下がる、伸ばして弛める、返して戻す ⑨物理的な距離というより相手との間 ⑩肚から(広げる) ➡合気ガールより:手刀が使える/気の流れに体をはめ込む

(心の中心/相手をどう動かしたいのか)

 今年はじめて燕の飛び回る姿を見ました。皆様お元気ですか。青もみじが空に水面に映える爽快な景色と言ったら果てが無くて「どこまでも天、どこまでも地!」折しも鯉の描かれたこうろ染めの布がもみじの群れに強風でなびいて泳ぐ様は圧巻でした。さて、先日広隆寺の弥勒菩薩に会いに行ったんですよ。R-1グランプリで友田さんのネタの振付は弥勒菩薩のポージングに似てるとインスパイアされて以来見に行きたくて、GWに満を持して。そしたら、お向かいには千手観音像が3尊、荘厳です。先生はお寺の入り口両サイドにおわす金剛力士×2みたいなのにやわらかくスッスって動けるのはそういうこと(千手観音)なんかなと思いました。その時じゃなくて、たった今。ライブでお届けしています! 5月8日の稽古内容 ご指導:門川師範 ①体の転換、②受け身の練習、③相半身片手持ち(転換)一教(裏)おさえ込み、④回転投げ、⑤入り身投げ、⑥四方投げ、⑦小手返し、⑧三教おさえ込み、⑨座技呼吸法 など ③(叢をかき分ける)転換して外へ捌く。右へ行く場合は右から。左へ行く場合は左から。 ④⑤(相手が吊り出て来て)相手の腕の下をくぐる形になる(取り返す)。 ⑥ ⑤から当身が入る(相手は防ぐ)その流れで技へ ⑦見えないがどこに親指があるかは分かるので後ろで小手を取る ⑧自分が技をきめにいくのではなく相手がかかりに来るようにする ➡合気ガールより:感じる力を養成する/隙がどこにあるのか

取り返す/前後

 新緑の光が目にも眩しい今日この頃です。お稽古が始まる頃には気温も上がっていることでしょう。ご自愛下さいませ。さて、先日大阪・関西万博に行って来ました。なんと日本館の展示では風呂敷の理合いが!その他にも、やわらかく作ることで長持ちする(あえて弱く軽く作ることで必要分のみ取り換えて直せる)、受け流す等のものづくりの合理性がそこにありました。合気道はそれらを体で実践しているのですからなんとも渋いし痺れるカッコよさですね。ただ私ときたら1年前あんなに反省したのにもう忘れてまた同じことをして自分を見失って固まって。でもいつでも何度でもやり直すしかない。私は毎日今日が最後の日でも構わないと思って生きているので心はいつも白装束。半年後の予定とか立てますけどね。楽しいし。どんどん力を抜いて隅々まで行き渡るようにもっと清く注意深く生きようと心に誓いました。 4月28日の稽古内容 ご指導:吉田師範 ①体の転換、②正面打ち角落とし/呼吸投げ、③呼吸投げ、④胸取り呼吸投げ/一教、⑤逆半身片手持ち入り身投げ、⑥横面打ち四方投げ、⑦後ろ両肩取り呼吸投げ、⑧呼吸投げ(座る)、⑨正面打ち小手返し、⑩逆半身片手持ち呼吸投げ など ②まだ技じゃない。外→内/内 ③ラインを外す。中心を取る ④返しても良い。来ようとする気持ち。バイタルポイント。手は肚の前にあるだけ。頭でやると頭が下がってくる。それは意識。スッと肚におさめる。下がったら戻るようになる。 ⑤(前後) ⑥ひっかける。(突っ立った)前でしない。半身、半身。こっち(前)はこっち(後)につながっている。 ⑦取り返す(自分が中心になる) ⑧(相手を前へ) ⑨掌で押してはいない。親指を返しているだけ。剣。手の内は卵をつぶさない。 ⑩(今日の)最初に戻る。前は後ろにつながっている。 ➡合気ガールより:内側を感じる